脳からのアプローチ

書店行くとなぜか目につく「脳」をテーマにした本。メディアも特集をやってるけど、ちょっとした天才ブームらしい。天才と脳の関係をとりあげたり、天才の脳の機能を説明したり、分裂症についてとりあげていたりと、もう盛りだくさん。

ただ一つ疑問に思ったことがある。

なにかっていうと、犯罪者の脳を科学的にアプローチしている日本の書籍が少ないということ。アメリカには連続殺人や猟奇殺人の犯罪者の脳の構造を解説している本は少なくない。アメリカでは、「連続殺人犯型の脳」というのがあって、著者自身が連続殺人型脳であるこを紹介している本もある。連続殺人犯型の脳なのに、なんで犯罪を犯さないのかを外的環境と内的環境にわけて解説もしている。

でも、日本はこと犯罪者になると、”心の闇”, “心理学”, “ネットと犯罪の関連”など「心」や「環境」に関連をもたせたものが多い。

精神鑑定やインターネットの問題を取り上げるのも大切だけど、「脳」そのものの機能はどうなのだろう?以前何かのメディアで、「今の小学生は30年前と比べると、ガマンを司る脳の機能が衰えている」ってなものをやっていた。

天才にスポットをあてるのもいいけど、マイナス要素にもスポットをあてて、「何故そんな脳になっているか?」を考えるのもいるんじゃないかなぁと。環境ホルモンとの関係を調べてみるのもひとつのアプローチ方法かもしれん。日本の1本あたりの髪の毛の水銀保有率は異常すぎるけど、そんなんも関係あるんやろかねぇ?

ちなみに“脳のなかの幽霊 (角川文庫)” V・S・ラマチャンドラン, サンドラ・ブレイクスリーを読みと、ますます脳の本質を考えさせられます。