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[Review]: 宗教からよむアメリカ

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宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ)

『宗教からよむ「アメリカ」 (講談社選書メチエ)』 森 孝一

日本ってアメリカを考察するとき、政治や経済、文化の視点から往々にしてとらえがちやない? その視点を宗教からみるとどうなるかって本ですね。多民族国家のアメリカがどんな精神的基盤をもとに国家の統一をはかろうとしているかが、なるほどって思う。

アメリカは著者が言う「見えざる国教」をもつ宗教国家で、根底には自分たちは神に選ばれ使命を与えられた特別な民なんて思想がある国だと。大統領の宣誓文や大統領の宗教的役割なんかの解説もよむと、フムフムって感じ。

おもしろいのは、日本でいう「政教分離」は英語で「政治と宗教の分離」ではなく、「教会と国家の分離」を意味するんやって。んじゃ、なぜ教会を分離しないといかんかは、読んでみて。

他にも日本語では適切な意味が見当たらない「市民宗教」なんて言葉も出現する。読み進めるうちに、なんでアメリカが「世界の警察」をふるまったり、「アメリカの価値観」をおしだすのかが宗教的側面からなるほどとうなずける。そう考えると今の中東情勢の根底にある問題も理解できるような気がしてくるんやね。

日本がアメリカをとらえるときにスッポリとぬけおちている宗教。あらためて「人種の坩堝」といわれるアメリカの支えるモノが何なのか考えさせられた。

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