がんばれ翼クン!

「人の幸せは、命の長さではないのです」

初めてこの言葉をみたのは、明治生命のCM。バックには「言葉にできない」が流れていたのをおぼえてる。CMには賛否両論あったみたいやけど、感動するとも批判するともなく、わずか15秒か30秒の間に体が震え、ただただ涙がとまらんかった。初めての経験。

今日、「たったひとつのたからもの」が放送される。原作は『たったひとつのたからもの』

メイキングを視たときからアカンかった。涙がとまらんかった。キャスティングは日本ドラマ史上初めてらしい。杉森翼クン(6歳)。彼も原作のモデルである加藤秋雪くんと同じダウン症候群。

演出の雨宮望氏によると、彼の起用にはいろんな意見があったそうだ。でも、原作者のご両親や日本ダウン症協会の方とも相談して決断された。

驚いた。翼クンはとても表情豊かで、天真爛漫そのもの。翼クンが起こす台本とは違う”偶然”が、そのまま採用されているシーンもある。それがまたステキ。

翼クンの実の兄(8歳)が、メイキングのなかで

「こんな言い方したらアレだけど、ダウン症の弟とはとても思えないくらい。とても大切な弟」

この一言に翼クンのご両親のお子さんに対する深い愛情と子育てに対する厳しさをひしひしと感じた。翼クンが6年2ヶ月を全力で生きた加藤秋雪クンを全身全霊で表現する。

がんばれ翼クン!

/* 終わる筈のない愛が途絶えた いのち尽きてゆくように
ちがう きっとちがう 心が叫んでる

ひとりでは生きてゆけなくて
また 誰かを愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない

la la la………. 言葉にできない

せつない嘘をついては いいわけをのみこんで
果たせぬ あの頃の夢は もう消えた

誰のせいでもない
自分がちいさすぎるから
それが くやしくて 言葉にできない

la la la………. 言葉にできない

あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない

la la la………. 言葉にできない

「言葉にできない」
作詞・作曲・編曲/小田和正 */

ほんとうによかった。あなたに会えて。