消費者発信型広告にシフトするアマゾン

ブロガーへのアフィリエイトサービスの提供や、Webアプリケーションをオープンソース化し配布するしているアマゾンですが、ここへきて一気に「消費者発信型広告」にシフトしています。今度は、ユーザーに自分の使っている商品の写真を掲載してもらう機能を導入したようです。

Amazon.com は、現在推進している「エンターテインメント型マーケティング」戦略の一環として、ユーザーが商品の使用例などの画像をアップロードできる機能を導入した。画像にキャプションをつけることも強く奨励している。

via: Amazon、ユーザーによる商品紹介写真の掲載機能を導入 – japan.internet.com E-コマース

アマゾンが、現在推進している「エンターテインメント型マーケティング」戦略は、ユーザーのエモーショナルな部分を刺激していると思います。エモーショナルな部分とは、

  • 「自分がいいと思っている商品を紹介したい」
  • 「ブログのエントリに使いたい」
  • 「アフィリエイトで一定の収入を得たい」

といった、ユーザーの心理的要素です。

また、アマゾンが言う良心的なユーザーは、紹介したい商品へのロイヤリティーが高かったり、パワーユーザーであったりといった特徴があると、私は推測しています。

なぜそう推測しているかは、写真付きで商品を紹介しているブロガー自身のブログを見ていて感じるからです。例えば、商品の”使い方”・”説明のポイント”・”評価”を読んでいますと、雑誌や専門サイトの商品レビューとは違った視点がそこにはあります。

その違った視点での「商品紹介」が、見ている側の購入欲をさらにかき立てることもあります。

今回の機能を導入するアマゾンも、「紹介するユーザー」と「購入を検討しているユーザー」の相乗効果を期待しているのではないでしょうか?