小一時間で学ぶ新しい売り方

利益重視型マーケティングBRM~「人口減少」時代の新しい売り方~

『利益重視型マーケティングBRM~「人口減少」時代の新しい売り方~』 桑畑穣太郎

お昼休みをチョット犠牲にしていただければ、小一時間ほどで立ち読みできる良書です(ホントは買わないといけないと良心の呵責に苦しみつつ…..)。関連知識や経験がある方は、目次から必要項目だけピックアップすれば、もっと速いかもしれません。また本の内容を実践するためにリファレンス本にしたい方は、購入されるのもオススメです。

内容は、記憶を頼りにですが、次のような感じです。
「人口が減少しているこれからの日本で、従来の売り方やマーケティングではダメ。新しいマーケティング概念が必要だ。それがBRM(ちなみに商標登録されています)。

  • “市場シェア重視はダメ”
  • “見込み客集客重視はダメ”
  • “ブランドだけではダメ”

例えば、三越の年間売上高のうち、年間購買額1000万以上の顧客は実に60%以上を超えているという事実。これらの顧客が三越をささえている。典型的なパレードの法則である。
なぜ、このような顧客構成が可能なのか? それは、BRMを実践しているからである。

これからは、いかに顧客を”絞り込み”、それらの顧客の年間購買額を上げていき利益を残すことが重要。そのためには、

  • “自社にとっての顧客を1人にまで絞り込み、その顧客がどんな顧客か徹底的にイメージし、分析する”
  • “自分だけにしかできないことは何かを徹底的に追求する。それをブランドに進化させる”
  • “ブランドを独立させるのではなく、ブランド・社員・顧客の関係性を構築する”

を実践する必要がある。

ざっとこんな感じですが(わかりにくくてすみません…)

「”顧客”を徹底的にプロファイルし、独自性を探究・研鑽し、社員と顧客に「ここだけの魅力」を共有してもらう」
ということかなっと本屋で独り合点してました。

内容は、とてもわかりやすくコンパクトにまとまられています。ただし、これらの本の一番難しい点は、「わかったけど、いかに実践していくか?」です。一方で、実践しなければ始まらないのも確かで、「鶏(実践)が先か卵(理論)が先か」で前には進みません。

まずは「始めてみませんか?」