最悪のブログキャンペーン

織田浩一さんWebマーケティングの近未来シリーズコラムの第26回です。今回は、企業が商品キャンペーンにブログを利用して大失敗に終わった悲惨な事例を紹介しています。

nikkeibp.jp
Webマーケティングの近未来 第26回〜欧米での企業ブログのケーススタディ(その6)


日本では、商品のキャンペーンにブログを用いるところはまだ少ないですが、欧米企業では少しずつ登場しています。

今回は、

ブログキャンペーンでは、この牛のキャラクターを中心にしたブログを開設するとともに、影響力のあるティーンブロガー6人を本社に招待し、製品やプロモーショングッズなどが進呈されたという。そして、彼らのブログでこのRaging Cowのことを書くように依頼し、さらに彼らはRaging Cowとは全く関係がないことにするようにと言い渡されたのである。

のように、ヤラセ的要素の強いキャンペーンを展開して大失敗に終わったあげく、自社ブランドにまで影響がでて、既存サイトもほとんど閉鎖になってしまうという事態を例示しています。

昨年、アメリカのレコード会社が、アーティストの宣伝のために自社の社員を使ってファンのように装ったブログを立ち上げさせて、大失敗に終わったケースもあります。

同様に、日本でもS社が価格.comや他の掲示板サイトに自社製品の宣伝に躍起になっている書き込みも散見できました。Gatekeeper.xxxと自社の会社名がそのままクッキーで公開されているのにもかかわらずですが(笑)。

ブログは、コメント・トラックバック・RSSという配信される力が強い機能を持っていますから、ひとたび騒ぎがおきますと、瞬く間にその噂や出来事は広まります。このあたりが一般の普通のサイトと違う点です。

やはり、精神論ではありませんが、以前に紹介した

『「ビジネスブログ」として何かしら”営業”に役立てたい動機はあるが、先に立つのは、自分の商品に対する「情熱」になる。その「情熱」をもってブログを書き続けることで、読み手が共感してくれる。』

のサイクルを少しでも早く構築することが、急がば回れではありませんが、企業ブログで成功するために必要になるのではないでしょうか。