アフィリエイトからビジネスへ

ところで”アフィリエイト”という言葉は、市民権を得たのでしょうか?書籍では、「ホームページが楽しくなる!アフィリエイト徹底活用術 」や「 アフィリエイトで手堅く月5万円稼ぐ50のコツ」などが有名のようですが、一般の方はどれぐらいご存じなのでしょうか?

そんなアフィリエイトで月30万円稼ぐ41歳主婦のお話です。アフィリエイトのコツを紹介しているのかと思いきや、サイト構築のエッセンスがギュッとつまった内容に驚きました。

「夫が財布のひもを握っているので、自由に使えるお金が欲しくて」——リンクシェア・ジャパンの記者会見にゲストとして登場した千葉県に住むkaboさん(41)は、アフィリエイトで月30万円を稼ぐ“カリスマアフィリエイター”だ。1日3000人を集める人気アフィリエイトサイト「ぷっち・も〜る」を運営。主婦として、小学生の子ども2人と夫、義父の4人を支えながら、早朝や昼間の空き時間をサイト運営にあてる。

via: ITmediaニュース:アフィリエイトで月30万円稼ぐ41歳主婦

やはりアフィリエイトも単に設置しただけでは誰もクリックするはずがなく、ましてやサイト開設当初は訪問者も少ないという状況だったそうです。

そこで視点を切りかえて、「アフィリエイトありきのサイトではなく、コンテンツありきのサイトを構築」されました。

それが「ぷっち・も〜る」という商品紹介サイトです。一見、仮想商店街のような感じがしますが、そうではなくてさしづめ

「情報収集代行業的一人仮想商店街」といった感じでしょうか(笑)。ウェブマスターが商品の情報を収集して紹介していき、ユーザーがクリックするとマスターの収入になる仕組みです。

このなかで非常に興味深いのが、

  1. 同じ商品でも複数のショップを比較して価格や対応をチェック
  2. 1ページ1商品、1テーマに絞る
  3. 検索でたどり着いた人が目的の商品をすぐ探せる
  4. 画像も見やすいものを厳選
  5. ユーザーから商品について問い合わせが来ると、企業にたらい回しにせず、kaboさんが企業に問い合わせて返信するなど丁寧に対応
  6. 訪問者が迷わないようユーザーナビゲーションも工夫
  7. 知らないブランドも勉強し、ネタのストックも欠かさない

もうまさに小売サイト顔負けのサイト運営です。そしてそのKaoさんのサイト運営の経験からわかってきたことがあります。それがSEOについてです。

SEO対策はない。「SEOって難しいし、検索サイトのポリシーはしょっちゅう変わるので対応しきれない。コンテンツを充実させれば、上位に掲載され、アクセスもアップする」(kaboさん)。

via: ITmediaニュース:アフィリエイトで月30万円稼ぐ41歳主婦

アフィリエイトを単純に設置するだけでなく、それを「情報集代行業的仮想商店街」としてビジネスモデル化し、そこでとどまらずにコンテンツをどんどん充実させています。

その後も「キッズ&ベビー専門ショップ」をオープンするなど何よりもコンテンツを中心にされている点が、あらためて勉強になりました。