どうせならOpteron Macのほうがいいなぁ

CNETの「アップル、IBMを見限る–Macにインテル製プロセッサを採用へ」がWWDC2005開幕直前に飛び込んできて、だんだんマジかなぁって思えてきた。この手の話はむかしからあるらしく、先日のThe Wall Street Journalの第一報を読んだときは、アナリストの分析どおりと首を縦にブンブン振って、一笑していたのに….。

Appleは1994年以来IBMのPowerPCプロセッサを採用してきたが、今後は徐々にIntelチップへの移行を進めることになると、同社の状況に詳しい複数の情報筋が述べている。これらの情報筋によると、Appleはまず2006年なかばに、Mac MiniなどローエンドのコンピュータでIntelプロセッサへの切り替えを行い、Power Macなどハイエンドのモデルも2007年なかばには移行する予定だという。

ということは、Pentium Macの誕生となるわけか。でもね、どうするんだろう? 次の問題。

「OSとHardwareの抱き合わせ販売戦略をどうするのか?」

Macはいままで独自仕様のHardwareにOSをのせて販売してきた。だからどのメーカーも手が出せずじまいだったわけで。ひきかえにシェアを犠牲にしてきたともいえるけど。

Intelのチップを採用するとMacOSXが走るSonyやNECのPCが販売される可能性もある。となると、ソフトのシェア拡大と引き替えにハードウェアの儲けが減るかも!?

Appleのハードウェアは通常、競合他社の製品よりも高価だが、これは同社が特有の設計にこだわっており、その分コストが余計にかかっているからだ(たとえば、第2世代のiMacに採用されている液晶画面はほぼ180度の視野角を誇っている)。そのため、クローンメーカーがAppleより安い製品をつくろうと思えば、簡単にできてしまう。

コレに対応するには「Macが販売するハードウェアでしかMacOSXが動作しないPentium Mac」を開発するわけだけど、どうだろう?

BIOSレベルで縛ってもいずれHackされるんじゃないの、って意見に賛成。iPodで音楽を聴くのにiTunes経由でしかダメってヤツを、HackしてRealPlayerだったか、他の形式でも聴けるようにした騒動が昨年あった。HackされるたびにAppleはソフトウェアアップデートで対応、訴訟騒ぎに。そんなイタチゴッコがPentium Macでも起こりうるかと。すでに、COMPUTEX TAIPEI 2005で、AopenからMac miniもどきが発表されてるし。

ところで、ここ最近のAppleの業績好調には目を見張るものがある。MacOSXが安定した以降、UNIXライクと洗練されたGUIのOSがPCを利用しているマイノリティーにとって魅力的なんだろうなぁ。X86系PCにUNIX系OSをインスコしている人やインターネットとメールぐらいしかしない人たちにとって朗報。スイッチしたいけど、Macまではチョットと二の足踏んでいた人もいるはずで。いわばPCのマーケットのなかでマイナーな位置にいる人達の背中を押したのがMac miniだったわけで。アッ、でもiPodの販売絶好調が大きく寄与しているからなんだけど(笑)

にしても、Mac miniでわずかながらシェアが増えたとはいえMSに楔を打つとなると、やっぱりビジネスソフトを使う人たちをターゲットにしないとマズイ。ネックはOffice系ソフトをはじめとするビジネスソフトへの対応。この問題の解決を図るのも採用する背景にあるのかなぁ。虎視眈々とね。

ちなみにMacOSXのコアであるDarwinにはすでにX86系版があるから、OpenOffice.orgをはじめビジネス系ソフトを移植するのはそんなに難しくない(って意見がある)。また、その正反対の意見もある。百家争鳴。

まぁ、バリバリのマックフリーク、”マカー”まではいかないのでx86系でもOK。クローンメーカーから安価な”MacみたいなPC”が発売されても華麗にスルー。あくまで、Appleが販売するMacを買うだろうけど。

にしてもなんでインテル入ってる?…orz

せめてAMDにしてほしいなぁほしかった…..。XeonよりOpteronだろう。興味はどうしてもDualCPUなんで。低消費電力、静穏、64bit設計でもAMD、ブランド的にもメジャーなIntelよりマイナーメジャーのAMDがワタクシ好み。利幅の多いサーバーやワークステーションならOpteronを熱望してたけど夢に終わった…..orz

週明けのWWDC2005から目が離せないな。Steve Jobsはどんなスピーチをするだろうね。

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