個人ブログを上手く利用して,自社商品を売り込むには

NBP: 個人ブログを上手く利用して,自社商品を売り込むには

これからは商品のプロモーションに、マスコミだけではなくて口コミも。それも、はやりのブログを使わないと・・・。新聞や雑誌が急にブログ効果を書き立てるものだから,企業のマーケット担当者は否応なしにブログに取り組まざる得なくなってきた。米Forresterの最近の調査でも,企業のマーケッターの 64%はブログ広告に関心を寄せているという。

ブログを利用して商品を広告するときに、やらせと思われないようにするにはどうすればいいのかを、「個人ブログを上手く利用しよう」と提案しています。

個人ブログを利用する方法として2つ紹介しています。

  1. ブック事業で成功したアマゾンモデルを踏襲する
  2. 特定のテーマを扱う個人ブログの広告ネットワークを利用する


1.はアフィリエイトをはじめとするWEBアプリケーションサービスをユーザーに開放して自社のサイトへ誘導する方法です。ちょうど、ブログの書評や商品レビューにあるリンク先をたどるとアマゾンの該当ページへ移動するのと同じイメージですね。

2.ついては、音楽や自動車といった特定のジャンルを扱っている個人ブログが、同じジャンルの他のブロガーとネットワークを形成している場合に使う手段です。このようなネットワークは、同じ趣味や嗜好をもつユーザーが集まってサロンになっている傾向にありますので、メーカーや小売は訴求しやすくなります。

日本では、前者の手法が盛んです。特にアマゾンはWEBアプリケーションをオープンソースとして解放していますので、、"書く"に注力しているブロガーからブログをハックする"プログラミング"を楽しんでいるブロガーまで、幅広い層のブログに採用されています。

一方、2.も日本にあるのかもしれませんが(すみません勉強不足です)、すでにこのサービスと似たような役割を果たしているのが、価格.comだと思います。どちらというと、本やCDをのぞいた商品は、2.の方が同じジャンルに興味がある分、オーソドックスからマニアックな使い方やから思いもよらないシーンの利用まで、ユーザーが紹介できやすいのではないでしょうか。

とは言っても、なかなか難しいですね。2.は広告スペースをきちんと設けているブログの集まりなら、広告をだしやすいですが、そうでない場合、"やらせ"と思われないように細心の注意を払う必要がありますので。

このように個人ブログを使ったマーケッティングは面白いが,一方で面倒なことが起こるかもしれない。自社商品の悪評がまき散らされることも覚悟し,その時の対応法を決めておくことや,またへたにブログコンテンツに干渉しないことも重要である。

それでも個人が運営するCMS系のサイトが、販促の場として有効であるのは否定できませんので、どんどん活用していくのが得策ではないかと思います。