ふと気になった音楽をその場で認識して購入

CNET: ふと気になった音楽をその場で認識して購入–携帯電話アプリサービス

KDDIが、楽曲から曲名を検索するサービス「聴かせて検索」の提供を開始しました。

サービスの提供はKDDIが行い、ユーザーは聴かせて検索アプリを起動して、携帯電話のマイクに家や街、店、車などで流れている音楽を10秒程度聴かせることにより、曲名やアーティスト名、アルバム名などがアプリ内に表示される。検索された楽曲は、IDリンク機能により、アプリを通じて着うたフルや着うた、音楽CDを直接購入できる。

携帯のマイクから音を認識して、楽曲データベースに問い合わせすることで、曲名と関連情報がわかるそうです。マイクの音をデータに変換する技術と楽曲データベースの精度に左右されそうですが、モバイルならではサービスといえそうです。

検索結果の曲を直接購入できますので、新たな流通チャネルとして期待されるかもしれません。個人的には、「リバイバル」のマーケティングツールとしての効果に注目したいところです。

今の携帯向けサービスのヘビーユーザーは統計からみて、10代半ばから20代までです。また、今回の事例でいえば、もともと音楽のトレンドに敏感なユーザーも多いようです。

ですので、この世代があまり聴いていなかった70,80年代の音楽をターゲットしたプロモーションも一考ではないかと思います。「聴かせて検索」を利用してもらう前提で、昔の曲や特定のジャンルに特化した曲を流すわけです。

今、携帯のユーザーが「着メロ」から「着うた」へ移行しているという日経BPの記事を読んでも、「携帯電話」と「音楽」の親和性は、若い世代ほど高い傾向にあります。

そうなると、聴かせて検索・着うた向け携帯端末が登場するでしょうし、今年のモバイル業界のキーワードでもある、フルブラウザ搭載端末もユーザーから注目されています

これからは、「電話」+「インターネット」+「音楽プレイヤー」=携帯電話にテレビやカメラが付加価値としてつく情報端末機器になるわけですが、サービスを提供する側は、ますます

「端末のどの機能を優先して使っているユーザーをターゲットにするのか」

という、携帯電話の機能細分化もマーケティングの要素として取り入れないといけないのかもしれませんね。