「うろ覚え」ユーザーを獲得しよう

JIC: 「うろ覚え」ユーザーを獲得しよう

インターネットユーザーは、どんな時に検索エンジンを利用するのだろうか? 欲しい商品やサービスを探す、気になる情報をチェックするなど、その利用目的はさまざまであり、検索窓に入力されるキーワードも、そのバラエティは想像の域をはるかに超えている。ここで注目したいのは、ユーザーは「調べたいもの」について必ずしも正確に覚えているわけではないということだ。

必ずしも正確に覚えていない、「うろ覚え」ユーザーが入力するキーワードにも対応し、ユーザーを獲得していこうと説明しています。

インターネットの場合、目的をもって情報収集している人は、モチベーションの高い見込み客として期待できるといわれています。そういった人は、"正確なキーワード"を入力して、自分の求めている情報が掲載されているサイトを探し当ててきます。

一方、記事の例にあるように、「コエンザイムQ10」を「クエンザイム」と入力する、"うろ覚え"ユーザーもいます。一見、見込み客になる可能性が低いように思えます。しかし、見方をかえれば、AIDMA理論でいう「Attention(注意)→Interest(興味)」まできている可能性もあります。

AIDMA理論はこのまま「Desire(欲望)→Memory(記憶)→Action(行動)」へとつながります。私見ですが、この理論をインターネットのオンラインショッピングにあてはめると、DとMのあいだに新しい「行動」がはいってきます。

それが、「Search(探索)→Understand(理解)」です。

仮にうろ覚えユーザーが、ある商品に興味を持って、探索(検索)し始めているのだとすると、理解から行動(購入)へ移っていく見込みがあるわけです。さきのモチベーションの高いユーザーと違い、時間がかかるかもしれませんが、新規顧客獲得にかかるエネルギーを軽減できます。

今回のうろ覚えと少し趣旨が違いますが、「キーワード違い」も大切だと思います。たとえば、歯科の場合の単純なフレーズをあげると、「虫歯 歯科医院」と「むしば 歯科医院」では検索結果が違います。

ですので、"虫歯"と"むし歯"のどちらにも対応するページのライティングは、一考を要する問題ともいえますし、どちらかに特化してページを作成するのもひとつの選択です。

いまは、トップページがヒットするキーワードを選ぶのではなく、サイト内の全ページが検索サイトからの入り口だという考え方のもと、SEO対策をおこないます。

ですので、一度自社のサイトがどの程度、「うろ覚え」と「キーワード違い」に対応できているか調べてみてもいいのではないでしょうか。