Webサイトのトホホな話#1

どこの業界にでもあるトホホな話。今回は、Webサイトにまつわる"価格"と"考えるより先に手足を動かせ"について。今週の火曜日、ウェブサイトの打ち合わせをしていたときにフト感じたので、グダグダと綴ってみる。

  1. ウェブサイトの価格は高い
  2. 小さく産んで大きく育てる

1.は文字どおり、クライアントはWebサイトの制作費を高いと思っている点。僕の経験でいえば、おおよそ10人中8人は「どちらかといえば高い」に○するかな。とは言ってもふたを開けると、パレードの法則よろしく残りの2人が、収益の8割に貢献してもらっているなんてね(笑)

じゃぁ、なぜ高いと感じるのかって考えると、正直なところワカラナイ(ォ。千差万別だし。しいて一つあげるなら、「Webサイトへの期待値」と推し量る。
あっ、予算や費用対効果なんてマネジメントタームは、割愛。

どういうことかというと、顧客が描くストラテジーをWebサイトならどの程度実現できるかに対する期待値。うまく表現できないなぁ。ナマな言い方だけど、「売上」に直結すればするほど、価格への感覚が反比例する。期待値があがると、価格が高いと思う感覚はさがる。度が過ぎる価格は別として。

あと「Webサイトに対する期待値」には、制作者がパートナーたりえるかという査定が、はいってくるんじゃないかな。理想論的すぎる?

『Webサイトの期待値+制作者とのパートナーシップ+企画提案=価格』

反対に期待値が低い場合、乱暴にいえば、「タウンページ型サイト」や「ペライチサイト(俗に言う、2,3枚程度)」は、安い方がいいに決まっている。

これに関連しつつも話が少しそれるけど、先日、ある企業サイトの商品案内ページをみた。まさしくパンフレットがペタっと貼り付けらている感じ。正直、これでもし数万円から10万程度までだとしたら、ぼったくり。

同時に、企業価値が損なわれる怖さを感じた。サイトからみた印象という前提でもう少し言及すると、この商品案内ページのように、Webサイト全体のデザインやライティング、コンセプトを考慮しない"つぎはぎだらけ"の企業サイトをみると、不安だし信用できない。

Webサイト全体という考え方は、先日のエントリーで紹介した「Webガバナンス」のこと。これからの企業サイトは統一管理のもと全社的に構築・運営していく概念が、非常に重要になってくる。

それでも安いのが悪いわけじゃないし、企業が選択したのだから一向にかまわない。ただ、「ともすればWebサイトが企業価値をさげるリスクもあるという今のインターネット事情」を、頭の片隅に置いたWebサイト設計がオススメ。

そんなWebサイトにまつわる価格への僕の立ち位置は、

「価格の高い安いは、顧客が"何か"と比較して感じるから、僕は淡々と価格を算出するだけ。あとは、比較している"何か"を理解するよう勤める。」

僕の場合、作業料金よりも最初のヒアリングから打ち合わせにかかるエネルギー+提案(企画)書に対するフィーを請求させてもらっている。そのフィーをホント淡々と算出して見積に書くから値引き交渉もない。幸い、今まで一度も相談されたことないけど….ッホ。

なもんで、そんな横柄+傲慢な見積価格だから、営業段階のファーストインプレッションは「高い」と目を丸くされる!?これは、僕の力量不足の一言に尽きる。もっと高度な営業スキルとプレゼン力があれば、壁を低くできるんじゃないかと。

それに潔く書いてても、「高い」って断れたときは激凹だしねぇ(–;)

もし幸いにも受注できたら、それからが醍醐味。「高い」から「もっと払ってもいいよ」ってお褒めの言葉をいただくまで、顧客にどれだけエネルギーを注げるか。サイトを完成させただけでは×、当然、成果をださないとね。

それには、

  • 顧客のモチベーションをサイトにむけてもらえるように
  • 顧客のコンテンツをもっと的確に表現できるよう
  • ユーザーは何を求めているのか仮説・検証できるように

なんかをテーマに打ち合わせを重ねていく。結果、一番最初のWebサイトの価格を払拭できたときは、"爆弾ハナタレ(44度の焼酎)"で、一人酒盛りしてむせび泣く(ォ

と、まぁ、グダグダとノーガキってしまったけど、さてここで不安が襲う。ぶっちゃけ、お客さんはどう思ってるんだろう…..orz