意外と簡単! 決算書の仕組み

今回のエントリーは、売上に関する内容ではありませんが、元会計事務所職員の目からみてオススメの記事でしたので紹介します。

NBP: 意外と簡単! 決算書の仕組み

では、B/S(貸借対照表)から見ていきましょう。B/Sは、ある時点における会社の断層写真です。会社は、一定期間がんばった後、健康診断を受けて、健全であるかどうかを利害関係者に示さなければなりません。MRIで人間の体の断層写真を撮るように、会社の健康状態を調べるのです。断層写真を撮って現像してみると、B/Sは図1のような構造をしていることが分かります。

B/SとP/Lの関係を図で表現しながら、相関関係をとてもわかりやすく説明しています。

私も以前の職場で、経営者と財務状況の話をするときにとても困りました。決算書をそのまま"数字"として読むと、数字に強い弱いというのじゃなく、「一目瞭然」にならないから掴みにくいわけです。

試行錯誤した結果、記事にあるような図を作成してみたところ、「資産や負債の増減」が、視覚的に把握できるようになりました。三期比較をするとなおさらです。

資産や負債の増減がわかると、次に、何が原因で増減したのかを追求します。資産から負債への単純な移動なのか、資本が増減したのか?とかですね。そして、P/Lとの関係を調べます。

B/SとP/Lは、財産状況と経営成績という別のものを集計しているように見えます。しかし両者は、実は密接に関係しています。先ほど説明したように、P/Lで、採った栄養から消費した栄養を差し引き、身に付いた栄養を計算します。その身に付いた部分をB/Sの「資本」に蓄積していくのです。

決算書から読めるようになると、山の頂は目の前です(笑)。B/Sが大きくなったのなら、P/Lの何が原因で大きくなったのか?を分析し、具体的な数字(売上・仕入・費用)を洗い出します。たとえば、売上増加をあげたら、次に製品別へと掘り下げます。さらに地域別・世代別・時間別売上もです。

そうやって、図→数字→現場データ→現場へと落下傘方式で精査していくと"課題"が明確になり、対策の優先順位もつけやすくなります。

なにも決算書の図式化作業は自社でおこなう必要はありませんので、そのあたりは会計事務所さんを上手に活用してみてください(笑)