"ダークブログ"のススメ

ITmedia: “ダークブログ”のススメ

昨今、ブログ界ではMicrosoftやYahoo!が社員に公開ブログを書かせて成功しているニュースが伝えられています。今回の記事は、単純にそれらの企業の行動をトレースするのではなく、違った形でブログを利用してみてはどうかと提言しています。

それが、ダークブログです。

「社内やパートナー、契約業者、コンサルタント、顧客の間でさまざまな利害関係者や読者に応えるブログを作るのがいい」とロイド氏はアドバイスする。ブログという形式を企業文書の公開に利用するよりも、企業リソースに「人的価値」を付加し、これらリソースへのリンクを提供する社内ブログを展開するべきだという。そのようなブログは、社内の話題に関する意見、問題、メモ、コメントの時系列的な記録になる。

ダークブログとは、「一般に見えないブログ」を意味しています。ファイアウォール内でブログ、いわば”社内ブログ”です。

では、なぜ企業がブログの利用を検討したとき、ダークブログを推奨するのか?それは、ブログをマーケティングツールとして使ったときのリスクがあるからと言ってます。翻訳が堅いためか、少しわかりづらい記述ですが、ようはユーザーに「やらせ」と受け止められては元も子もないといったところでしょうか。

確かに、ダークブログは企業のステークホルダーに応えるための対話ツールとして利用するのは、時系列的なデータウェアハウスになり、賛成です。

しかし、個人的な意見としては、それらの効果が期待できるのは大企業や中堅企業ではないでしょうか。もともと中小零細企業の場合、暗黙知を形式知に変換するような作業は不得手ともいえますし、逆手をとれば、それらの”知”すら公開してしまうのも、その企業のプロモーションとして一考の価値があると思います。

中小零細企業の場合、セグメントした商品は少ない傾向にありますし、組織もそれほど分断されていません。ですので、ブログの目的とコンセプトをしっかりと定め、あるひとつの商品から始めて、やがて組織全体の情報をオープンにしていけば、マーケティングツールのブログとして役立つのではないでしょうか。