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「地元」というフィルターがない投票

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里の両親が引っ越してからというもの、何かと里に帰る機会がふえてきた今日この頃。先日、両親と豆腐料理を食べに行く道中、ある景色に遭遇し、思慮をめぐらした。

里から車で5分ほど走ると、「近鉄花園ラグビー場」がある。ご存じの方も多いかと。野球で言えば、高校生にとっての「甲子園」かな。7,8年前は、田んぼのど真ん中にラグビー場が3つ(メイングランド1+サブ2つ)ある程度だった。

ところが、その日、花園ラグビー場の前を車で通ると、その景観の変貌に驚いた。周りにあった田んぼや畑がきれいさっぱりなくなっていた。代わりに目の前に野球場が一つ、公園が一つ出現した。おまけにマンションも建っていた。

目を丸くしながら事情を父親に尋ねると、どうやら「開発」という公共事業らしい。おまけに次の言葉に、失笑してしまった。

「あの野球場やったかの(うろ覚え)、S建設が2億円でやったからしいわ」

S建設というのは、親戚筋が経営している会社。利益誘導型政治を目の当たりにして、感慨深いものがあった…..orz

何が感慨深いのかというと、「なるほどなぁ、こうやって地元の利益誘導型政治の仕組みを知っている自分が、滋賀県(今の自分の住まい)で投票するというは、幸か不幸なのか」

もう少しこの話を掘り下げさせてもらうと、某府会議員の秘書をしている高校の後輩がいる。この後輩は、僕をとても慕ってくれるという奇特な奴で、"素の自分"をさらけ出せる数少ない一人。

東大阪にいたころ後輩の依頼で、選挙の後援会活動にしばらく携わっていた。当時、いろいろな会合に顔を出しては、まさに「会合の名にふさわしい話」に耳を傾けていた。参加者は、中小零細企業や個人事業主の方々、地元の名士などなど。その中にS建設の方もいた。

0.4人前ぐらいになった今では、やっと理解できる「大人の会話」も、当時の-1人前の自分には苦痛以外の何物でもなく、「反吐がでるわ」とよく後輩にぼやいていた。

にもかかわらず、後輩のボスが国政とつながりがあることから、地元と政治の仕組みの教えを請う邪な期待もあって後援活動に勤しんだ。

だから、今回の話を聞いた僕は、「受注できるまでのあらすじ」を頭の中でリアルに描けてしまい、失笑したってわけ。

ところが、今住んでいる滋賀県では、全くそんな仕組みを知らない。あまり近所づきあいもないせいか、地域情報(ある意味地下情報)が全く入ってこない。市のホームページや広報で知る程度。

「利益への拘泥がある地元」というフィルターがなく、政策だけで候補者を自由に吟味できる一票を尊べばよいのか。はたまた、リアルさを体感できる地元じゃない、人臭さを判別できない候補者に投じる一票に何の価値があるのか。

夕食の前にそんな愚にもつかぬことに思慮をめぐらせたばっかりに、好物の豆腐懐石の具を気もそぞろに食らい付いてしまったことが悔やまれる…..orz

追伸
以前、「なぜ、実家と言わない」とツレに聞かれたが、実家って、「実の家=今自分が住んでいる場所」っつう無知と屁理屈を並べ立てているので、今は「里」を便宜的に使ってる。ので、違和感があった方はご容赦を(ぉ

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