宮古島#7

宮古島シリーズ最終。伊良部島と下地島の観光編。初めての方で、宮古島シリーズにご興味のある方は、Monthly Archiveの7月にある、「宮古島#数字」のエントリーをご覧ください。また画像は、クリックで拡大します。お気に召していただけたならご覧ください(笑)。

Canon PowerShot G3

下地島の帯岩

下地島の帯岩

平成8年日本の渚百選に認定。遠浅の海に大小無数の岩が転がっている景色は圧巻。幻想的な雰囲気を醸成している。岩は、1771(明和8)年、宮古八重山地方を襲った大地震の際、大津波によって打ち上げられたと言われている。

この浜の近くに、津波の痕跡を残す「オコスビジー」と呼ばれる巨岩が祀られ、島の守護神になっている。岩の高さは12.5m,周囲59.9m。ちなみに、この浜で女子十二楽坊のプロモーションビデオが撮影された。

宮古島 通り池

通りの池。ダイビングの名勝地。進行方向にむかって海側と陸側に池がある。池の中央に天然の石橋がかかっていて、空から見ると、二つの池のように見えるが、実際は、池のなかでつながっている。別名「龍の目玉」。池の色は、紺碧。

宮古島 龍の目玉

海側の池。のぞき込むと吸い込まれそう。その瞬間、メキシコのチェチェンイッツア遺跡にある、「聖なる泉セノテ」(生け贄文化の象徴)を思い出した。大きさは直径約75m、水深45m。景色の向こう側に海があり、海から池に入ってこられるため、ダイビング上級者には絶好のポイント。淡水と海水の水質のため、池の中には、様々な魚が生息。案内によると、マンタもいるとか。ホント!?

宮古島 龍の目玉

陸側の池。大きさは直径約55m、水深約25m。

巨大なクモ

「通りの池」にたどりつくまでに、ちょくちょく見られる蜘蛛。デカイ!サイズは、男性の手のひらをいっぱい広げたよりも、ちょっと大きいぐらい。伊良部島・下地島には、日陰になるような場所があまりない。この「通りの池」もご多分にもれず。そのため、突き刺すような日差しがイタイ。

とまぁ、今回の宮古島・伊良部島での夏季休暇は、ここ数年のなかで一番楽しめた旅行になった。島の景色と海に魅了されたので、「ああ、住みたいなぁ」って瞬間的に思ったりもした。が、町の情景を眺めるとうすうす感じたとはいえ、島の人に話を聞くと、内地の人がとらえる姿と内実とにやっぱりギャップがあるわけで。

話によると、近年、島の若者のうち9割以上の者が、高校卒業後、都会へと脱出するらしい。彼、彼女ら曰く、「一刻もはやく島をでたい」。そして、数年後、でていった島の若者の4~5割近くが帰島するんだと。内地生活に反りが合わなかったり、生活そのものができなかったりで。

ところが、島は島で、内地からの人口流入が増加の一途をたどっている。ホテルで働く従業員も、関東や北陸からの人が多かった。にもかかわらず、流入に見合うだけの経済的キャパシティがない。観光と農業、漁業だけの現状は、厳しい模様。よって、島から戻ってきた若者は、就職難に陥る。現地の人を優遇する採用制度は、おそらくあるだろうけど。

移住してきた人も、ダイビングショップやサーフショップを開業するのはいいが、今では完全にオーバーマッチ。「現実」と「理想」のギャップがある。

それでも、流入が絶えないそうだ。なかでも年配の方の比率。年金生活者やアーリーリタイヤメントの方々で、いわゆるザ・リッチ。完全に移住する人や、別荘を建てて、寒い冬をさけるべく1年の半分を島ですごすとか。2007年問題は残っているけど、まだまだ増えそうな予感!?

いいねぇ。余生は暖かい小さな島で。誰しもが憧れるけど、実行に移す(移すことのできる)人は、少ない。そんな人生設計も一風だな。