2005年上半期の話題・注目商品トップはブログ

NikkeiBP: 消費者が選ぶ話題・注目商品の第1位はブログ、電通調査

電通の消費者研究センターは、2005年上半期の話題・注目商品の調査・分析を実施し、その結果を明らかにした。それによると「消費者が選んだ”話題・注目商品ベスト10″」では、ブログが第1位。大画面薄型テレビ、携帯型デジタルオーディオプレーヤー、ハードディスク付きDVDレコーダー、電子マネーなどもベスト10入りした。

2005年7月8〜13日に全国の15歳以上の男女1000人(回収数、男女同数)に対し、インターネットを使って調査されました。電通消費者研究センターの調査結果と分析が掲載されています(参照)。第1位は「ブログ」です。昨年から今年にかけてブログユーザーが急増していて、またそれに関連するサービスが矢継ぎ早にリリースされている状況を考慮すると、頷けます。同時に、このようなWEBサービスがトップに選ばれるのに少し驚きです。ブログそのもののは、市民権を得た感触がつかめますが、今後、ブログがどのような進化を遂げるのか楽しみです。

今回のベスト10は、下記のとおりです。

  1. ブログ
  2. 映画「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」
  3. 大画面薄型テレビ
  4. 愛知万博(愛・地球博)
  5. ドラマ『ごくせん』
  6. 携帯型デジタルオーディオプレイヤー
  7. ハードディスク付きDVDレコーダー
  8. コエンザイムQ10商品
  9. 電子マネー
  10. オール電化住宅

資料では、同センターが2004年上半期の消費トレンドを分析した6つのキーワードが掲載されています。

  • 「加速する”一人内二極化”」-消費は二極メリハリの時代へ
  • 「テクノロeジー」-もっと生活をスムーズに、スマートにするIT技術-
  • 「ともだち同心円;Link&Sync」-つながる力。共鳴する力-
  • 「ユビキタスロハス」-ロハスは偏在する。あっちにもこっちにも-
  • 「ご当地創発」-地域から生まれる、新たな価値-
  • 「備えあれば、うれしいな」-リスク・ヘッジで安心生活-

以前、「ユビキタス消費」で紹介しましたが、同センターは広告会社らしいユニークなキーワードで、消費動向を分析しています。今回も、それに準じていて、それぞれのキーワードの説明や該当する商品は、興味深いです。

一例として、「一人内二極化」は、セレブ的高額消費と低価格カジュアル消費を意味します。前者は富裕層を、後者は一般消費者のボリュームゾーンをターゲットにしています。現在では、この消費の二極化が、一人の中でおきているケースも少なくないと指摘しています。例示消費は、ブランド豚VSジンギスカン、外資系高級ホテルVSスタイリッシュ立ち飲みバーなどです。

資料には、2005年後半〜2006年のトレンド予測と3つのキーワードもありますので、自社の商品やサービスに関連するものがあるか、また、今後のマーケティングの参考になるのではないでしょうか。