消費者の声を製品化したIH調理器

Tech-On!:消費者の声を反映したIH調理器、エレファントデザインが製品化

具体的には,空想生活を通して,卓上調理器として「こんなものが欲しい」という要望を募集。「使わないときはすっきりと収納できる調理器が欲しい」「お湯をすぐに沸かしたい」「後片付けが簡単な調理器が欲しい」という声から,最初のコンセプトを導き出した。次に,多数のユーザーから食卓の情景などの写真を募集。そこから,カセットコンロではなく卓上IH調理器を開発することを決定した。

消費者の声をモニタリングして、製品化する手法は以前から採用されていましたが、今後ますます増えそうな予感がします。理由は、その背景として、「双方向性が高まり」、「女性ユーザーが増えた」点です。

双方向性が高まったのは、ブログをはじめとするCMSの普及、携帯電話のネット化によって、コメントしやすくなった環境があります。さらに、消費マインドの傾向が、二極化ならぬ「多様化」の方向へと向かっていると指摘されています。「一人内二極化」と呼ばれる「安いか高いか」ではなく、「Aは高いモノ、Bは安いモノ」を選択するようになり、ますます消費動向が読みにくくなっています。

一方、女性が増えたのは、家庭用PCやブロードバンドの普及、携帯電話のネット化による10ー20代の女性の参加などが考えられます。数年前に比べて、各ジャンルの女性向けサイトが増えています。

これらの背景から、今後は、ユーザーがコメントしやすいサイト運用以上に、コメントしたくなるコンテンツ制作が大切だと思います。そして、オンラインサイトにおける新たな販売チャネルの鍵になるかもしれません。

製造小売業でオンラインサイトを運用している企業や事業主なら、あらたな製品開発モデルとして一考の価値があるのではないでしょうか?