広島6区の方が世界を相手に無神経に擬えているらしい

「首相はヒトラーより最悪」…亀井氏、講演会で極端発言を読んで外国人記者に右へならえで口をアングリ。

極端な表現も混じる熱弁に、外国人記者23人を含む180人の聴衆は口アングリ。ヒトラーまで引用する言葉には、一部で反発も買ったようだ。質疑応答で、女性外国人記者が「小泉首相を、約600万人を虐殺したヒトラーに例える根拠は」と亀井氏に厳しく詰め寄ると、場内から拍手が巻き起こる場面もあった。

なぜヒトラーを引用すると反感を買うのかについては、非常に明晰な方が「ヒトラーに擬えるに当たって」で述べている。

国際感覚というかヒトラーについて欧米、特に欧州がどう考察しているかの知見を持っていませんと宣言したにも等しいんじゃない。外交は頭にないか。

それよりも、何より怖かったのは、この講演会の外国人記者たちの眼。亀井静香氏の言説をフィルタリングして、日本の政治成熟度、ひいては政治の民度を測量されるのかと思うと憂鬱。外国人記者たちが、そんな道理に暗くないことを祈るのみ。

「ヒトラーより最悪だというのは、ヒトラーでも全権委任法を作ってから独裁政治をしたこと。小泉首相はルール無視だ」。さらに続けて「今回出馬を断念した議員や私たちは、小泉首相に政治的な毒ガス室に入れられたようなもの。私は生き残るがね」とまで口にした。

「今回出馬を断念した議員や私たちは、小泉首相に政治的な原子力爆弾を落とされたようなもの。私は生き残るがね」と例えられたら、どうする?広島6区の候補者として。

貴殿が広島6区だけで喧騒するのは候補者の主義主張として自由だ。が、世界へ配信される可能性が高い演壇で、しかもそれが国を代表する言質としてとられかねないのを承知で述べるのは、どういう意図をもってしてだろうか?