一人で開発した地域SNS

nikkeibp.net: 「市のSNSを一人で開発,オープンソースとして公開」――熊本県 八代市 情報推進課 小林隆生氏

SNSを導入したことで,アクセスは向上しました。2005年8月の登録メンバー数は1300名以上になり,その約85%は八代市民です。子育てやグルメなどのコミュニティがあり,オフ会が開催されたり,同窓会の打ち合わせがごろっとやっちろの中で行われたりしています。

熊本県八代市の地域ポータルサイト「ごろっとやっちろ」をSNS(=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として、職員の小林隆生氏が一人で構築されたそうです。

開発期間は3ヶ月、1日平均4時間、開発費用は「残業代」だけという、コストパフォーマンス抜群のシステムです。地域SNSは、以前のエントリーで述べたように、総務省の研究会も着目しています。

今回のすばらしい点はこの他にもあります。それは、SNSのソースコードをオープンソースとして公開されたことです。

オープンソースになったことによって、今度は、採用する地方自治体も増えてくると思いますし、また、他の方の手によって、さらに機能が拡充されていくと思います。その機能のなかには、地方自治体オリジナルのものもあるでしょうし、地方自治体をリンクさせる機能も付加されるのではないでしょうか。

そうやって、住民の方が参加しやすいSNSに育っていき、そこに民間の団体がうまく連携できれば、以前のエントリーで述べたような

例えば、多大な観光コンテンツをもつ京都は、住民向けと観光者向けの二つに分けて地域SNSを構築してみるのもおもしろいのではないでしょうか。その際、和菓子や漬物、呉服、染め物など伝統産業を営んでいる地元の中小零細企業とタイアップして独自のコンテンツを構築してみてはどうかと思います。
また、そのSNS内にマイレージのような地域通貨、「京円(仮称)」を流通させ、実際観光へ訪れたときにおみやげや宿泊施設などで使用できる変換機能を持たせると、どうなるかのか楽しみな感じもします。

コンテンツも提供できるのではないかと、ますます楽しみです。