明治以来の30cmの壁

asahi.com: 教室の天井、3メートル規制撤廃 申請3度草加市が風穴

治以来続いてきた教室の天井の高さに対する規制が撤廃される。教室の環境を検討してきた文部科学省の調査研究協力者会議が8日、建築基準法施行令の「3メートル規定」を廃止すべきだとする中間報告をまとめ、国土交通省に通知した。同省は年内にも政令を改正する。長年の国の規制に風穴を開けたのは、埼玉県草加市の粘り強い取り組みだった。

天井高さが「3m」に規制されたのは、1882(明治15年)の文部省示諭(じゆ)が起源らしい。今回、その3mの天井を”30cm”低くして、「2.7m」に低くするために、埼玉県草加市がねばり強く交渉したって。

低くする理由は、コスト削減。試算では、1校あたりの工費約30億円の約1.5%が節約。ということは、4,500万×学校数か、結構な金額だね。

今回、国土交通省に認められるまでの交渉過程が興味深い。単なる「コスト削減」目的ではなく、きちんと「教室の使い勝手」と「ビジネス効果」の両方から実験検証している。

協力者会議が調査を依頼した国立教育政策研究所では、天井高がそれぞれ3メートル、2.7メートル、2.4メートルの模擬教室をつくって、小中学生の印象をきいた。この結果、3メートルと2.7メートルでは感じ方の差がなく、3メートル未満の教室の方が「より落ち着いている」と感じることがわかった。経済界や自治体からも「別の用途に使っていた建物を学校に転用できない」「空調の効率が悪い」などの声が上がった。

がんばっていきまっしょい。どんどん各地方自治体へ権限移譲。民間ができることは民間にをパクルと、地方にできないことだけを国にという逆ロジックで。ネ、官僚のみなさん。