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佳き凡人をめざせ

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佳き凡人をめざせ安倍晋三氏による表紙コメント、「塩川先生独自の軽妙な語り口で、この国のあるべき姿が語られている。人生のロスタイムに入って、ますます磨きがかかった「塩爺節」が胸に響く」、塩爺こと塩川正十郎氏の回顧録的エッセイ。

佳き凡人をめざせ 塩川 正十郎 (著) 生活情報センター

全四章から構成されていて、各章ごとに小テーマを設けている。それぞれのテーマについて塩爺がコメントする形式。小テーマは全部で40個。行政改革、年金問題、少子高齢化、国際貢献、マスコミ、教育、選挙制度など幅広いトピックスを取り上げている。1テーマにつき平均4ページほどのコメント。

-目次-

  • 第1章 構造改革・行政改革へ「けしからん!」
  • 第2章 日本人の心の問題を憂う
  • 第3章 政治へ喝!
  • 第4章 未来へ-私が人生をかけて伝えたいこと

取り上げているテーマが多岐わたっているので、要約して伝えることもできず、というか伝えるスキルがない。くわえて、著者が僕の地元、東大阪市出身の塩爺ときたら、名聞・風聞・異聞が政治関係者から耳にはいってくる。んなわけで、ざっくりレビューしちゃうとエキセントリックな内容になるので割愛。了とされたし。

てなわけで、「印象に残った部分を紹介」といっても、根が素直という他者の評価を嫌うワタクシは、世にすれている的ふるまいをしたがるので、本書のオマケに収録されている部分を抜粋。

柔道の世界の話。東海大学の柔道部(学生)には段位がないらしく、あの世界の山下泰裕氏も「段」を持っていないとのこと。

理由は、学柔連(学生柔道連盟)に加盟していることと、講道館が免許権を持っているからと書いてあるが、僕は背景を知らないから要領を得ない。

とにかく、講道館が免許権を持っているから、柔道の大会に出場する選手のうち、講道館系は、「講道館何段」とエントリーする。ところが、いざ試合になると、「段」を持ってない山下氏の方が圧倒的に強かったわけ。

これが、当時の世界からすると奇妙奇天烈以外のなにものでもなく、塩爺は国際会議で外国の要人から指摘されたそうだ。

実際、オリンピック委員会でも問題になっていて、これがきっかけで、塩爺が文部大臣時代に、柔道界の統一、一元化(財団法人全日本柔道連盟)を実現した。

まぁ、読んでいて笑ってしまったけど、一事が万事そんな調子の部分が日本の政治や教育にある。

特に教育について、子供よりも教師や教授の「抵抗勢力」が凄まじく、既得権益を守る姿は空恐ろしいくなる。

先の町村氏も塩爺も似たような指摘しているひとつが教育改革。財源も移譲した三位一体改革、地方にまかせよという点は、塩爺の方が力説している。

ここからはグーグル先生に教えてもらった話、三位一体に連動した教育改革に真っ向から反対する人がいる。文教族のドンですね。文部科学省の抵抗もすさまじいし、税金の再分配を握れなくなるドンからすると死活問題なので、ことあるごとに新聞紙上に怒りのコメントをリップサービスしちゃってる。

このへん、小泉総理-町村外相-塩爺のラインは、グーグル先生に調べてもらうと、なかなか興味あるリサーチやオチしているブロガーがいるので、勉強になった。

あっ、最後に、国民があまり知らされてないかもしれない的トピックスを本書からひとつ。

小泉さんが総理になってから、漁業がしやすくなったという声があるらしい。というのも、それまで日本海では、定置網や流し網を切断される漁業暴力が多発していた。そこで海上保安庁に相談しても煮え切らない返答ばかり。

ところが、小泉総理が訪朝した後、「やるべきことは毅然とした態度で」という通達が出て以来、海保のパトロールが強化された。すると、とたんに漁業暴力が少なくなったんだって。

まぁ、この辺を国防とうまく絡めて鋭く報道してほしいところだけど、読了したあと、下手にマスコミがとりあげて「ナショナリズムだ」とか「右傾化だ」とか喧騒されるよりは、漁業を営んでいる人が、やりやすくなったとだけ感じていれば、それでええやんって思えた。

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