楽天シニア市場

nikkei bp: 楽天:シニア世代狙いECサイト立ち上げ 見えてきた成功の方程式

楽天は今年3月、50代以上のシニア世代をターゲットにした「楽天シニア市場」を立ち上げた。潜在的な市場として期待が高まるシニア・マーケットの掘り起こしを目的としたものだ。Webページの文字サイズを大きくしたり、なじみのあるデパートに見立てたサイト構成にしたりすることでユーザビリティを高めた。

楽天シニア市場がサービスを開始してから半年が経過して、次のような動向が見えてきたそうです。

  1. 最も多い利用者は50代男性で、売れ筋は旅行商品や関連グッズ、ゴルフ道具、ファッション、グルメ商品、作り手の顔が見える手作り品など
  2. 早朝の時間帯にアクセスして購入する率が高い
  3. 1注文あたりの購買金額が比較的高い(1注文あたりの購買金額は平均1万円以上)
  4. いろいろ見ているうちに気に入ったものを購入するといったパターンが多い
  5. 一気に爆発的に売れるのではなく、息の長い売れ方をする

いずれも購入履歴やアクセスログから分析した結果だと思います。また興味深いのは、楽天がそれらの動向に対して、「手を打てるところはすぐに打っている」点です。例えば、2.の場合なら「楽天朝市」を開催しています。

ログや履歴から得られる生データを加工して検証して仮説を導き出し、迅速果断に策を試してみて、フィードバックさせるサイクルが構築できている事例ですね。

今後同じようなユーザーをターゲットにしている運営者なら、楽天シニア市場がどのように変化していくか、ウォッチするのもいいのではないでしょうか。