女性や女系とか、いやまてよわからん

「女性天皇」と「女系天皇」の違いを報道しないのはなぜだろう?もさることながら、「何でこの人たちが?」なわたしです。

YOMIURI ONLINE: 三笠宮寛仁さま、女性天皇容認に疑問…会報にエッセー

寛仁さまはまず、「万世一系、一二五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、『男系』で続いて来ているという厳然たる事実」と強調。〈1〉皇籍離脱した元皇族の皇統復帰〈2〉女性皇族(内親王)に元皇族(男系)から養子を取れるようにし、その方に皇位継承権を与える〈3〉廃絶になった秩父宮や高松宮の祭祀(さいし)を元皇族に継承してもらい、宮家を再興する——などの方法を挙げられている。

旧聞で恐縮です。ブログスフィアの卓越した談論風発をROMしつづけけた疑問。混同しているのか、わざと報道しないのか。新聞によっては、故意的に使い分けているような節も読めますが、両者の違いの説明が不十分です。

一方、「皇室典範に関する有識者会議」は淡々と進行し、おおよそ10ヶ月程度で、今後の道筋を提示しはじめています。

女系の皇族に皇位継承資格を拡大した場合には、女系天皇の正統性に疑問が生じるとの議論をする方があるが、世襲で皇位が継承され、国民の積極的な支持が得られる限り、正統性に疑義が生じる余地はない。

"国民の積極的な支持"のなかに、「女性」と「女系」の違いを理解した前提の支持を含んでいるのかどうかいささか首をかしげたくなります。何よりも踏み込めば、「なぜこの人たちが?」です。

わたしが愛読しているbewaadさん曰く、

皇族以外の者が皇統の行方を決定すること自体が歴史と伝統からの逸脱です

bewaadさんの尊意に賛同します。個人に置換すれば「自分のことなのに自分で決められない」もどかしさを、三笠宮寛仁さまは代弁したのでしょうか。許容範囲の限界に挑戦するような口吻で。

追伸
右や左といったものには無頓着(踏み入れる力量をもちあわせていない)ですが、ただ、「国体と連続性」を頭の片隅において、趣味程度に学んでいると避けられないかと。おっと、「国体」なんて書くと、唾を眉にぬらなくちゃいけないような語感ですかね。根っこは「凛ってなに?」って素朴なギモンです。