若者–新時代の到来を告げる「ミレニアルズ」

CNET Japan: 若者–新時代の到来を告げる「ミレニアルズ」

ミレニアルズは,コンピュータに習熟し,技術を独創的に利用すると考えられている.この世代の最大の特徴は,マルチタスクを得意とし,常時接続を当然のものと考えていることだ.この世代の多くは,インスタントメッセージ(IM),携帯電話,携帯メールなどを使って,絶えず他人とコミュニケーションを取っている.この世代の子どもたちが,待ち合わせに遅れた友人を手持ちぶさたで待っていることはまずないだろう.

「ミレニアルズ(社会学者のあいだよばれている)」とは,2000年代に成人を迎える子どもたちをさし,この世代はには,まだ「団塊」やX世代(1960ー70年代生まれ)のような「○○世代」という認知的な名称がないそうです.

米国のミレニアルズの特徴は,

  • ユビキタスなブロードバンド接続を当然のものと考える
  • 他者とのコミュニケーションの手段はデジタル系マルチメディア
  • 次から次へと興味の対象が移る性質

にまとめられます.デジタルテクノロジーに囲まれた環境が子どもにとってよいのかどうかは,アカデミーにゆだねるとして,ウェブサイトマーケティングを考えるとき,「ミレニアルズの環境」を想定しなければならないケースがふえてくるのではないかと推測します.

上の特徴をそなえた世代の人たちの環境では,

  • インターネットの窓口は何なのか?(ケータイ,ゲーム機など)
  • ナニを情報源としているのか?(友人や口コミサイトなど)
  • どんな場所でいつ見ているのか?(夜とはかぎらない)

といった疑問をたて,それを検討していかなければならないのではないでしょうか.

何気で浮気な"トランジット世代"
小学生時代からブランドに親しんできた少女たち中学生になると,その目線は高校生や20代女性など上の世代向けブランドに移るので,人気ブランドの流行が廃りが激しく,お化粧年齢やブランド体験の低年齢化も加速している.[…..]心身ともに成長の早いユニット系少年少女たちは,何気で浮気なトランジット世代だ.評価の基準は「いまのセンス」であり,商品でもサービスも普遍的な価値の押しつけは嫌われる.少年少女たちが希望や期待を抱きにくい時代だからこそ,少しだけ背伸びした,瞬間的な輝きが求められているのかもしれない.『現代消費のニュートレンド―消費を活性化する18のキーワード』 P.99

現代消費のニュートレンド―消費を活性化する18のキーワード