2006年,最も利用されるアプリは『検索エンジン』

ITPro: 「2006年,最も利用されるアプリは『検索エンジン』に」,米調査

米Deloitteは米国時間2月2日,2006年における技術,メディア,通信部門の動向に関して調査した結果を発表した.それによれば,検索エンジンが電子メールを抜いて,最も頻繁に利用されるアプリケーションになるという.また,同社はデジタル格差がさらに広がると予測している.同社は,検索の利用が増加する理由として,機能の向上や高速接続の普及,使用される電子データの増大などを挙げている.検索エンジンのインタフェースには大きな進展はないと予想している.

『検索エンジン』といっても,YahooやGoogleに「調べたいこと」を入力して検索するものもあれば,Ask.jpやtechnoratiのように特化型に属する検索もふくまれるのでしょうね.あと,Google MapやEarth,Amazonのa9.comのようなWebアプリケーションサービスも広義の検索エンジンになるのでしょうか?

サイトをつくりこむとき,メジャーな検索エンジンにヒットするよう苦心するのは肝要です.それらは,一朝一夕にできあがるものではなく,急がば回れの要素も含んでいます.

「紫の牛」を売れ!それに対して,対象顧客の検索リテラシーが期待できる場合,特化型検索エンジンへの対応を検討してみるのはいかがでしょう.(メジャー検索経由に比べて)訪問数は少ないですが,目的をもつ訪問者である確率が高く,成約への効率が向上するかもしれません.

セス・ゴーディンは『「紫の牛」を売れ!』のなかで,「アイデアを広めてくれる人をつかまえろ!」と述べています.

ブランド(つまり新製品)とは,アイデアにほかならない.普及するアイデアは,そうでないアイデアより成功する可能性が高い.普及するアイデアを,私はアイデア・ウイルスと呼びたい.スニーザー,つまりくしゃみをする人は,アイデア・ウイルスをまき散らす重要な仲介者である.彼らは,同僚や友人,崇拝者に,新しい製品やサービスのことを話すベテランである.アイデア・ウイルスを送り出し,保持する人たちである.

さらに,どの市場にも少数のスニーザーがいて,もっとも好まれるのは,ニッチ市場を狙えと主張しています.小市場であるために,スニーザーからアイデア・ウイルスが十分に広められるからです.

この広める手段として,ウェブサイトと特化型検索エンジンをリンクさせると,口コミの回路がおぼろげにうかんでくるような気がします.