なぜ右手が手ぶらなのだろう

昨日京都駅にてクライアントと打ち合わせ。その後旭屋書店へ向かう。どこにも置いていない書籍を探すため。結果は残念、やはり見あたらず。さて困った。手に入らない。大阪の紀伊国屋にでも問い合わせるか、いよいよ書店経由で取り寄せてもらうか。ただ取り寄せの場合、版元自体に在庫がないというケースに遭遇したことがある。ふ〜む、どうしようか。

それはさておき、旭屋書店の帰り。地下鉄京都駅の周辺を歩いていると、数メートル先に巡回中の警察官が目に映った。二人一組。地下鉄京都駅では恒例の光景。その二人を後ろからじっと観察しながら歩く。お二人とも少し両脇を開けるようにして、なおかつ両腕をまっすぐさせず、少しわんきょくさせるような感じで歩いている。「いかつく」か「肩で風切る」と表現するか迷うところだが、さておきとにかく「頼もしく」巡回していた。

右手があるべきところに収まっているかと全体から一点に視線を移す。すると右手はぶらんとしたまま。警察官の「右側」にはあるものがある。素人考えでは巡回中なら常に「右側」に手をかけているのか思ったが意外とそうでもないのか。その様子を眺めていた私はというと、頭の中でシミュレーションを組み立てた。

3人が背後から忍び寄り、1人が「右側」に手をかけ、1人が同時に両手を羽交い締めする。残りの1人はもう1人をおさえる。笑止千万。そんなことで「右側」を占拠できるとは思わない。すっとこどっこい。これだから素っ頓狂なバカチンには困るなとひとりごち。おっと、そう思いつつもとりあえずヒタヒタと近づいてみる。実際、「右側」4時の方向20-30cmあたりまで接近してみたけど一向に気づかれず。そのまま真横を通り抜けた。

なんというか平和でよかったと感じた。と同時に、なぜ右手が手ぶらなのだろうって素朴なギモンが浮かんだ瞬間。まぁ、そんなものか。昨日も今日も安心して地下街を歩けることに感謝。

世界の警察 アメリカ編

世界の警察 アメリカ編