W杯ベスト4進出素人雑感

SANSPO.COM: イングランド、8年前の悪夢再現-1人の愚か者が試合壊す

「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」。8年前に英紙に躍った見出しを、イングランドは再びなぞった。

WCベスト4雑感。連日眠れぬ日々が続く。おまけにウィンブルドンに全米女子OP。スポーツヲチマゾか、いい加減にしろ。素人が思いつくまま書いてみる。SANSPO.COMの見出し、8年前のフランス大会で当時23歳のベッカムは後半開始早々、報復行為でレッドカードを受けて退場した。今回、20歳のルーニーが倒れてから起きあがるときに相手の股間を踏み一発退場となった。因果応報なんちゃっては偶然だろう。それよりもこれが「若さ」の表徴か。欧州予選のとき、31歳のベッカムが20歳のルーニーに注意し、それを疎んずるルーニーの姿が映し出されていた。8年前の自分と重ね「予防的」に諭したのか。思えばリーグ線でスウェーデンに引き分けたのが虫のしらせというのは結果論。でもイングランドはスウェーデンに38年間勝利していない。しかもリーグ戦はイングランドが先制して後半残り数分か数十分で追いつかれた。苦手意識か。

苦手意識といえば、ブラジル対フランス。ブラジルはW杯11連勝していた。最後に負けたのは98年フランス大会決勝のフランス。そして今大会連覇をかけたブラジルが負けたのがフランス。これも因果律が作用したと考えるのは素人のお気楽ゆえ。偶然だ。

ジンクスともいう。ところでジンクスの深層はなんだろう。二つの偶然から何を感じたか。まず試合の構造的というかやり方的には相性があるのかね。技術の相性。たとえばイタリアVSオーストラリアとイタリアVSウクライナは同一チームかと見紛うほどイタリアは違った(と思う)。だったら得点差だけでウクライナVSオーストラリアを判定すればオーストラリアの勝ちなんて。そんなわけねぇ。やってみなければわかならい。

なんていうか、試合を見ていて感じるのは、「試合が引きずられる」みたいな。どう表現すればいいかわからない。イタリアでいえば明らかに豪州とはやりにくそうだった(ともちろん私的に思う)。サッカーのスタイルが違うというかテクニカルの差に引き込まれたというか、「あれ、こんなはずじゃなかったのに」的雰囲気が試合をつつむ。ウクライナとは真逆。のびのび。ザンブロッタすげえ。ガットゥーゾ走りすぎ。アルゼンチンVSドイツのアルゼンチンもそうか。予選の無類の強さ、おいおい素人が観ていてもアルゼンチンのディフェンス?システム?が他チームとちがわねぇ?って。

技術志向(スタイル)の違いから生じる試合の相性があるのか。だって、ふつう巧いチームと下手なチームが対戦したら圧倒すると予想してしまう。なのにサッカーはどうやらそうならないようだって、うそ。勘ですよ。意識による相性もある?すると沸々と興味がわく。意識が技術に影響をもたらすなんてな。スカタンをこけば、強いチームとは「技術志向(スタイル)の差異に左右されない」というか「試合に引きずられない」ことでファイナルアンサー。残念。でもそうやって観ていると、必ずしも強いとは思わないドイツが引きずり込まれていないように思う。なんであのチームに引き分けられたんだと突っ込まれれば、言ってるそばから「やっぱり日本に引きずられたんだよ」って前言撤回。ほらだって素人ですから。

となると、ドイツVSイタリア。サッカーを知らない素人からすると一瞥、スタイルが同一方向へむかっているとは思えない。そのへんどう?それに試合に引きずられるほど差異があるようにも思えない。ここまできたら精神だってプロの解説者が力強く微笑むのだけは勘弁して。コーヒーでグレートカブキしちゃうから。だって、素人でも「ここまできたらどこが優勝してもおかしくない」って言えるし。

技術と意識、ジンクス、試合に引きずられる、相性、ジャッジ、そして累積による出場停止がもたらす微々たる影響などなど、ものすごい偶然が重なり合ってメンバーが確定しないところが私にはたまらなくおもしろい。

それにしてもジダンは皇帝って再確認。なんで1人が9人にひいては相手の10人にまで影響を与えられるのかねぇ。なんかあんまりサッカーせずにブラジルをじたばたさせて勝ったような早朝ハイテンション的錯覚したし、サッカーしていないところに狡知を感じた。強いとかで表現するようなチームじゃないのかね。熟成ハムみたいな試合巧者。