迷える者は道を問わず

asahi.com: 「北朝鮮にさらなる制裁を」与野党から強硬論相次ぐ

強硬論は自民党ばかりではない。同日の衆院安全保障委員会では、公明党の佐藤茂樹氏が「(政府の)対応はあまりに緩やかだ。万景峰(マンギョンボン)号だけでなく、他の船舶を含めた入港禁止や送金停止に踏み込むべきだったのではないか」。民主党の長島昭久氏も「なぜ(制裁を)小出しにしたのか。最初から本格的な制裁を科すべきだった」と政府に迫った。

ファーストアタックできるあらゆる能力と法律をもちあわせていないと愚考しているのだがどうやら愚生が狂態を演じていたようだ。ただ「本格的な制裁を科した」後の道を問うてからの意見なのだろうか。手持ちのカードの枚数を数えたのかよくわからない。

sankei.com: 北ミサイル発射 日本単独制裁の実効性は…?

総務省は6日、朝鮮総連施設への固定資産税を減免していた地方自治体に対し、見直しを求める通知の徹底を指示した。今後も減免措置を継続する自治体については公表する方針だ。また、北朝鮮の「主力輸出品」といわれる麻薬、覚醒(かくせい)剤の取り締まりも強化。海上保安庁と警察庁が連携し、水際での麻薬密輸を防ぐ作戦を行い、流入量は大幅に減ったといわれる。このほか、アサリやマツタケなどの産地表示の徹底や、国税庁による北朝鮮と関係の深い人や企業への脱税調査なども進んでいる。

真綿で首を絞めるやり方に納得すれど音頭取りが私的にAha。ライス国務長官が言うように、「何を考えているかわからない。知りたくもない」国なので"脊髄反射要注意"と思う。タマネギの皮をむくように肉薄。傍観の戯れ言、今回の一件で「かの国を批判すれども支える国々」をどうよって国連を通じて国際社会の合意を形成するほうに注力してみたら(どうなるのだろう)。早急に国際社会の意思表示といえどもカードが少ない(と思う)国。ゆえにステップ踏むのが急がば回れ。どうやら支える2.5国が浮彫になってきている模様。どの程度まで妥協するか。北東アジアの不安定な情態が安定化することを望む者同士の駆け引き。

玄倉川の岸辺さん: 対話と圧力

たぶん保守派からは「弱腰だ」「この期に及んでまだ対話を言うのか」と批判されるだろうが、私は「戦争を放棄した」日本の総理大臣として最も適切な発言だと思う。総理は「国民政府を相手にせず」と宣言した近衛文麿の過ちを繰り返すまいと決意しているようだ。「対話だけ」あるいは「圧力だけ」のどちらか一つに決めてしまえばよほどスッキリするだろう。だがそれでは(戦争を否定し攻撃的装備を持たないため)ただでさえ少ない選択肢がさらに減ってしまう。私は批判と葛藤に耐えて「対話と圧力」路線を続ける小泉総理を支持する。

御説に御意。

狂態を演じる我を自省すれば氷解す。解急ぐ者に迷える者は道を問わず。愚問もまたしかり。