メモをどれだけ再読するか?

ITmedia Biz.IDの「メモをどこに保存するか決められなくて困る」を読んでなるほどとうなづく。でも、ほんのり違和感。アナログにメモしたとき、てんでばらばらにとっちらかったメモを探し出すのはたいへん。でも、デジタルを利用しても、今度は厖大なファイル群から検索しなくちゃぁいけない。だったらどうするか?

そこで、他の情報はともかく、自分が書いたメモだけは置き場所を1カ所に限定するようにします。メモの要素としては、内容もさることながら「それがいつ書かれたのか」という日時情報もキーになります。かなり昔に書かれたメモであっても現在の仕事に役に立つこともあれば、最近書いたメモであっても、ある時点を過ぎていれば"賞味期限切れ"として捨てざるを得ないこともあるからです。

テキストファイルかと思ったら、「タイプスタンプが上書きされる」から時系列が見極めにくい。なるほど。で、そこにGmailが登場。

Gmail側ではフィルタで、自動的に特定のラベル(例えば「メモ」など)がつくように設定しておけば、後から探す時にこのラベルがついたメールだけを対象に検索を行えば素早く目的の情報にたどり着くことができます。

確かに便利。ラベルで検索できるし、タイプスタンプも保持される。ひとつのメモがどういった経緯をたどるか時系列でおっかけられる。でも、やっぱり、「1カ所に集める」ためにGmailに送信する手間をどう感じるか。

いや、というよりも、「覚えていないことを検索する」のは困難だし、反対に覚えているなら「1カ所を繰った」ほうがはやいような気がする。結局、自分のワーキングメモリー外にある「コンテンツ」をどうやってワーキングメモリに再度もどすかが課題なんじゃない?それには時間が空いたときにメモをぺらぺらめくる習慣が肝要かと。とくに「アイデア系メモ」の場合、「なんでこんなことをメモしたのか?」とか「ああ、そうかあのアイデアに今のコンテンツをくっつければいいや」なんてことがあって、あとから「おお!コレは使える」もある。

ちなみにわたくしは、仕事用のメモや備忘録は「ほぼ日手帳」、アイデア系とか書きたい文章なんかは、Moleskine Plain Notebook Classicにメモ。だいたいのメモはこの「2つ」で知足。メモを集約するのも書くのも苦ではないけれど、苦労しているのは、「何かを発見するための再読」のほうかな。意外と「備忘して安心している」だけが多い。