油分と抗生物質を注入されて色調整された鮭?!

もう5,6年ぐらい前だったと思うが、京都で柿の葉寿司を販売しておられる社長から鮭の話を聞いた。その時以来、鮭も私の「リスト」のなかに入った。それと同様の話がAll Aboutの「あなたが食べている鮭は大丈夫?」で紹介されていた。

ここで、怖〜い話をひとつ。秋サケは天然魚ですが、輸入サケの6〜7割は養殖魚。大海を3〜4年かけて回遊し、母川に戻るサケの本能を無視し、海中の狭いゲージで養殖されるサケは、イワシの脂など高濃度の油分を与えて脂のりを良くしたり、病気予防のために抗生物質など薬剤が投入されているというのです。サケは白身魚に分類されるってご存知ですか?稚魚の段階では白身ですが、餌であるオキアミなどの色素が沈着し、サーモンピンクになっているのです。養殖サケの場合、与えられる餌だけではぱっとしない色ので、添加物で色を調整。オレンジやピンクなど、さまざまな色見本まであるのだとか。ここまでくると、命を支える食の話ではなく工業製品の話を聞いているような気がしませんか。

善悪是非の問題ではないので誤解のないようにかと。これが事実なんだぁと改めて嘆息。その社長によると、「切り身になっていない状態」を見たら…..とおっしゃっていた。その様子を説明してもらったけど、誤解が生じるのは本意ではないので割愛です。

スーパーなどで「切り身になる前」ってなかなか想像しないけど、グルメ番組で映っているような「きれいな魚」だけではないし、ましてや「食べごろ○○○」のようなイ○○資本なんかでは、天然と養殖をごっちゃにして「おいしさ」だけを演出しているから、なおウ〜ンと唸ってしまう。まぁ、でもそれがビジネスですから。ちゃんとこんな事実も記載されている。

BSEや鳥インフルエンザなど食の諸問題があってから、欧米では天然サケの安全性とヘルシーさが人気を呼んでいます。日本は天然サケをせっせと輸出し、養殖サケをどんどん輸入している。変な話ですよね。

「天然を輸出して養殖を輸入する」わけですな。

参照: asahi.com 世界で魚の消費拡大、国内価格は上昇 「買い負け」も