夢、実りがたく、敵あまたなりとも

愛読ブログのひとつさくらの永田町通信さんに昨日開かれた小泉純一郎前総理あいさつ@「日本夢づくり道場」が掲載されていた。いつも考えさせてくれるエントリーをありがとうございます。

あいさつの内容の賛否是非はかならずつきまとうもの。だから、「小泉前首相「政治家は使い捨てだ」と1年生議員をバッサリ」という解釈もされるのだろう。木を見てしまうとバッサリと判断できるし、森を見ればそうとはいえないと読めるかもしれない。

とまれ、聴衆に印象をのこすスピーチとはこういうものだと思う。是の人々だけに心地よい言葉を紡いだり、非の人々をあげつらうのではない。より次数の高い問いへ聴衆をふり向かせるようなスピーチ。

国論が二分されようが、いまだ強烈な記憶を残している前首相の胆力をあらためて感じ取れたように思う。

今日は講演は奥田名誉会長にお願いしますが、私はあいさつですからね、夢づくり。夢といって私が思い出すのは、ドン・キホーテ。ラ・マンチャの男。このなかで、ラ・マンチャの男のミュージカルを見た人はいますか?(誰も手をあげない)いない??残念だなあ。あんないいミュージカル。夢の大切さ、人間の愚かさ、豊かさ、よく描いてる。ミュージカルの名作ですよ。「夢、実りがたく、敵あまたなりとも、胸に悲しみを秘めて我は勇みて行かん」――いつも、これを口ずさんで、私は総理大臣の職に立っていた。まあ、全部反対したり、郵政民営化なんか叶うわけがない、あんたはドン・キホーテだよと国会議員から言われた。「敵、あまたなりとも我は勇みて行かん」。さくらの永田町通信さんより引用