無料公衆無線LANと無料公衆無線携帯電話がやってくる日

無線LAN共有サービスの「FON」が日本に上陸しました。技術解説を抜きに簡約すると、「外出先で無線LANが無料になる」という仕組みです。

同社が進めるFONプロジェクトは、同社が提供する無線ルータ「LaFonera」を自分の利用する回線に接続することで、ほかのユーザーが利用できるアクセスポイントを開設できるという無線LANの共有サービスだ。

このビジネスモデルが成功するかどうかは不明です。しかし、成功するとなれば、これはほんの序章にしかすぎないかもしれません。次にやってくるのは携帯電話が本当に「0円」になる日です。

スカイプが、無線IP電話の端末と無線LANルータのセットを発売した(欧米のみの発売だが、端末だけなら日本でも発売されている)。目をひくのは、スカイプが基地局としてFONの無線ルータをバンドルしたことだ。これは無線ルータで公衆無線網を実現しようというスペインのベンチャー企業で、グーグルのサンフランシスコの実験をサポートし、スカイプとグーグルがFONに出資して注目された。池田信夫 blog 「携帯電話が本当に「0円」になる日」より

池田信夫さんの端倪すべからず先見にただただ瞠目するだけの私は、「ほんとうにやってくるなぁ」という実感が少しずつ沸いてきます。

公衆無線携帯電話とは、放言すればIP電話の無線版です。今みなさんが持っている端末自身が基地局の役割を果たし、相互に無線電波を受信しながらIP網を使って音声を届けるわけです。

ただし、自分の端末に知らない人がアクセスしてくるわけですから、セキュリティーの問題は残っています。しかし、それらは案ずるより産むが易しであって、池田さんが紹介しているように、現にスカイプは販売しています。

もう「どこからでもアクセスできる日」が刻一刻とやってきています。手段です。しかし、その手段が「ティッピング・ポイント」に到達したとき、何が起きるのか?ワクワクしっぱなしですね(笑)