不可能に近い排除

使ってました「トランス脂肪酸」スタバが全面中止-リビングニュース:イザ!

米コーヒーチェーン大手スターバックスは3日から、米国の約半数の店舗で、心臓疾患や肥満との関連が指摘される「トランス脂肪酸」を含む食用油の使用をやめる方針を明らかにした。ロイター通信が伝えた。年内には全米の店舗でトランス脂肪酸を使用しないメニューに切り替えるという。

finalventさんの日記経由、finalventさんのもう一つの顔、極東ブログ『パニックを避けつつマーガリンとショートニングを日本社会から減らそう』に詳しい。ポストされたのが2004年11月26日。なんと2年も経過している。が、日本はというと、2年どころか使用禁止の気配すらない。というよりも、事実上、排除するのは不可能に近いと思う。

菓子類は自粛したとしても、スーパーでパンを片手にとってクルっと手首をひっくりかえしてみ。「ショートニング」が満面の笑み。反り身。近所の○オンでは、かろうじて食パンと菓子パンがそれぞれ1種類、申し訳なさそうに佇む。贅沢言うな、日本人なら米でも食ってろってか。な気分。嘆息。

日本ではこの問題は事実上社会的に隠蔽されているように見受けられる(たとえば、健康によいとされているエコナは通常の油よりトランス脂肪酸がやや多い)。あきれたことにと言っていいと思うが、「買ってはいけない」などに見られる消費者運動は1970年代の知見のまま反資本主義的な運動に終始しているので、どうでもいいようなグルタミン酸などを敵視しているが、トランス脂肪酸の問題は重視していない。それどころか、これらの運動に連携した食品会社はトランス脂肪酸を含む食品を製造している。『パニックを避けつつマーガリンとショートニングを日本社会から減らそう』

ご指摘通り、時代錯誤的な「自然食」に収斂するか奇怪な健康食品に突っ走る情況にある。が、まぁ、それはセレブが判断すればよい。「自然食」を食べようとすればお金がいる時代。じたばたしても仕方がない。それよりも、メタボやら予防、あるあるとかを普及させる前に、食の「表示」というか、何を使っているかぐらい表記してくれ>せめて大企業

足でかせいでトランス脂肪酸を理性的に除去する気力はあっても、表示されてないからうっかり口にしている(こともしばしば)。まぁ、それに神経質になっていても、"何が起こるか"なんてわからない。それもわかる。カフカな不条理はあるわけだし。

わざとスルーしているのか、ほんとうに気づいてないのかよくわからないけど、なんだかてれこに感じてしまうのはなぜだろう?