退社してからわかった先輩の偉大さ

昨日、以前お世話になった会社の先輩(元上司)から電話をいただく。開口一番、「いや別に電話するほどのことやないんやけど…..」と少し照れた様子で「初の減少」のエントリーを読んだからと説明してくれた。

在籍中、この先輩が放つ異彩にあこがれていた。だから先輩の人並みケタ外れたところを承知していたつもりでいた。が、私は間違っていた。もっとケタ違いであり、あらためてその偉大さに魅了された。

悲壮感漂わせ「大丈夫か」といった電話でなく、すっと私の懐へ入ってこられた電話のトーン。それに救われた。私も同じテンポで返答でき、悲壮感を漂わせるでもなく事情を聞いてもらえた(口にして整理した)ので、残っていたもやもやがなくなっていった。

言葉もない。ほんとうに嬉しかった。先輩の行動力、話す抑揚、フォローの入れ方、わずか数分の電話に、"すべて"がつまっていた。

遠い彼方に映る先輩の背中がほんのわずかでも見えてきたかなと思っていたが、とんでもないうぬぼれであったと自覚できてよかった。おそらく追いつくどころか背中が見えることもないだろう。でも、私の視線の先に先輩がいる。その事実に感謝。一期一会に深謝。