かなりショックだ…..

asahi.com: 「14歳からの哲学」池田晶子さん死去 46歳、腎がん

27万部のベストセラーになった「14歳からの哲学」で知られる文筆家の池田晶子(いけだ・あきこ、本名伊藤晶子=いとう・あきこ)さんが2月23日、腎臓がんのため死去した。46歳だった。葬儀は近親者ですませた。

かなりとういうよりも衝撃、絶句した…..。喪失感が全身を襲う。池田晶子さんの著書をできるだけ多く読み、今も何度も何度も読み返している。そのたびに暗闇に光をあててくれ、道標を発見させてくれた。多数の著書のうちこのブログでは一冊もレビューしていない。理由は単純。私ごときがレビューしてはいけないと感じたから。深淵。「まったくわからない」の一言に尽きる。ブロゴスフィアの書評を読んでいて、「なるほどと思います」なんて書いてあると、羨ましくもあり唾棄したくなる複雑な感情に襲われる。

老い…..氏から学んでいる、昔から今も。考える…..氏から言葉を掴もうとしている、昔も今も。

享年46歳。またひとつ老いる目的を与えられた。私がもし偶然にもその歳まで鬼籍に入らずにすんだのなら、そこから先は池田晶子さんの知らない領域へ足を踏み入れる。対話も変わってくるのだろう。

「死」についての考察を著書のなかで繰り広げていた氏に対して、お悔やみや合掌は必要ない。ただ、残された者として勝手にこれからも対話させてもらいます。それが私があなたから学んで理解できたたったひとつの事実です。