下品に笑う聴衆

アルツハイマー発言、外相が陳謝…参院選影響を与党懸念

麻生外相は20日、富山県高岡市での19日の講演で、「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」と発言したことについて、「例え話で不適切なものがあった。発言を撤回し、不快な念をもたれた関係者におわびする」と陳謝した。外務省で記者団に語った。

この御仁は、「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と発言したり、何かと物議を醸す。「言葉狩り」への故意的な抵抗なのか、それとも貴族育ちなのかよくわからん。

どちらにしても「不適切」ではなく、不適切以前の言葉であって、例え話でもなんでもない。

ただ、私が首をかしげるのは、この話を聴いていた聴衆の反応。テープが流れていた。問題のくだりで、ばか笑いする聴衆。

吐き気がした。

そして、それを諫めない報道各紙。そこに深淵が横たわる。「随処に主となれば立処皆真なり」からもっともほど遠い人たち。愚劣。