人を鑑定する知

「無知は力、しかし、知識は暴力にもなりうる」と私は思う。

犯行時の精神状態に到(いた)るためには、当然、本人の生活史を調べ、性格分析も行う。にもかかわらず、どこから盗み見たのか、「被害者に義母を見て、その先に母親を見ている」といった断片を引用し、「『精神病か否かの診断』に当たるのだろうか」と非難している。精神医学も司法精神医学も知らず、検事でも弁護人でも裁判官でもないので本件についてもよく知らず、凶悪犯罪事件を食い物にしているにすぎない。母の自殺、幼児期からの虐待の意味など、まったく理解できずにいる。これらの煽(あお)りによって、辞職させろという攻撃が多数大学にあった。無知は力なのか。

via: 【コラム・断】宮崎哲弥氏に反論する