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「最後になるかも」息子亡くした101歳母、車いすで参列

戦死した息子の面影を胸に、母は101歳になった。「最後になるかもしれないから」と、家族の反対を押し切り、15日、東京・日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式に足を運んだ。「元気で帰ってくる」。別れに見せた息子の笑顔は、今も色あせていない。だが、式に参列した戦没者の遺族のうち、「父母」はたった1人。7割近くは「子」の世代で、その頭にも白髪が目立つ。あの戦争が終わって、62年が過ぎた。

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