残念だ じつに残念

今年の2月、京都ー熊本間を走る「なは」に乗って熊本と鹿児島を旅行した。はじめて乗ったブルートレイン。これからずっと利用したいと思わせるスローがあった。そこへ残念なニュース。「なは」をはじめ他のブルートレインが来年のダイヤ改定で消えるらしい。

JR各社の複数の関係者によると、08年3月中旬のダイヤ改定で消えるブルトレは、京都—熊本間を走る「なは」と京都—長崎を結ぶ「あかつき」、東京—大阪の「銀河」。また、大阪—青森の「日本海」と上野—札幌の「北斗星」は、現行の1日2往復から、1往復に減る。このダイヤ改定は今年11月中旬に正式決定し、12月中旬に発表される予定だ。

via: 消えゆく東京駅発ブルトレ 「銀河」来春に引退

最大の原因は「利用率が低い」。他、「車両が老朽化している」「夜間の要員確保が難しい」とのこと 😕

私が乗ったときもB寝台の個室っていうのかな、その車両には私をふくめ3組の乗客だけ。驚いた。もう少し乗っていると思ったから。これじゃぁ、維持費を含めてたいへんだろうとなぁとよぎったのを今でも覚えている。

あとは価格か。同じスローで一晩かけて行くなら夜行バスのほうが安い。

ただ、ブルートレインに乗ってみて。大量輸送時代の設計で造られたノリモノに乗り、窓の景色も一瞬で過ぎ去るスピード、わずか数時間で日本国内どこでも行ける旅との差異を痛烈に感じた。

仕事で使うのはやむを得ない。

でも旅なら事情も違う。ゆったりと、個室で家族とのんびりあ〜でもない、こ〜でもないと話に花を咲かせ、行き先の地図をひろげどこへ足を運ぼうかと盛り上がり、ときに外の景色に目をやる。停車駅には土地の雰囲気がある。列車にゆられながらちょっと窮屈な寝台でウトウト。一眠りもすれば別の土地が待っている。列車の廊下であびる朝日。さぁ、旅だ、とワクワク。そんな旅を一度経験したらやめられないなぁと独りごちた。

鉄道ファンの方々とはまた違った意味で残念で仕方がない。

あと50年もすれば大量輸送時代に造られたノリモノですらスローになるのだろうか。そのときの人々はなんと書くのだろう 😳