阪南市立病院が入院全面休止

阪南市立病院、4月から入院全面休止 医師大半引き揚げ

大阪府阪南市は28日、市立病院(185床)の入院受け入れを4月から全面休止する方針を市議会特別委員会で明らかにした。11人いる常勤医師のうち少なくとも7人が3月末で退職する見通しとなり、後任の確保も難しいため。医師不足は全国的に深刻化しているが、大都市近郊の公立病院が入院を全面休止するのは異例だ。岩室敏和市長は「存続を含め、病院の今後について2月中旬に結論を出したい」としている。

[…]市によると、退職する見通しなのは整形外科、胃腸科・外科、小児科、麻酔科の医師。いずれも和歌山県立医科大(和歌山市)出身で、大学による「引き揚げ」とみられる。

たいそうですけど、はてぶ風にいうなら「はじまったな」という感じ。病院の赤字経営に市の負担、目の前に財政再建団体への転落ラインが迫ってきている。そこに、「医師の誠意」で対応してきた過重勤務が破裂、トリガーは報道かも。

同市立病院では昨年6月末、過重勤務の懸念を理由に9人いた内科医が一斉退職し、内科診療を全面休止した。ほかの科の診療は続けてきたが、入院患者数が前年の約3割にまで激減。市幹部によると、和歌山県立医大の医局から「手術の機会が少なくなっている病院に医師を派遣し続けることは難しい」との意向が伝えられたという。

大学側と病院の「駆け引き」に何があるのか知るよしもありませんが、とにかく「病気になる」のもカウントにいれなければならなくなってきたわけですね。

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