老老介護

加登屋裁判長は判決で「家族全体で相談するなどの現実的手段を取らず無理心中を図った」と被告を非難したが「社会内で余生を精いっぱい生き抜くことが、奥さんへの償い」と述べた。事件の背景として老老介護に関し「高齢者が高齢者を介護するひずみに、社会全体が対応し切れていない」とも指摘した。

判決などによると、新井被告は07年9月14日午前2時15分ごろ、介護疲れなどで前途を悲観し、自宅で寝ていた妻マスエさん(当時87歳)の首を絞めて殺害した。マスエさんは認知症で、夜中に大声を出したりしていたという。新井被告は殺害後、自殺を図った。弁護側は町内会などで集めた約1200人の嘆願書を出し、執行猶予付き判決を求めていた。

via: 老老介護:妻殺害の94歳被告に猶予判決 – 毎日jp(毎日新聞)

法が老人に向きあうより社会が老人に向きあう難しさみたいなものを考えさせられた。政治はこの事件にどう向きあうのかな。