過渡

2009.12.07 曇り少し雨

朝は冷え込む。雪が降らなくなったと思う。10年前に滋賀へ引っ越してきた。雪がよく降った年だったので印象に残っている。夜中、一人で寝ていると寒くて目を覚ました。大阪に生まれて育ったのでビックリした。そして、朝、雪が積もっていてまた驚いた。その頃に比べると、少し変わったかなと思う。

終日、F社のページ作成。相続対策の図を制作。図案をいくつかアウトプットして、色を考えたりしているとあっという間に時間が過ぎた。2ページ作成したかったけれど、進捗90%で終わった。明日の午前中で終わりそうだ。

『考えるヒント (文春文庫)』 小林 秀雄 の電子書籍を購入した。iPhoneから直接購入してみた。よい点は紙の本を持たなくてすむ。これに限る。悪い点は可読性と運用方法。著作権の技術的問題が解決されていないからしょうがない。やはり読者へ配慮するよりシステムの運用へ注意が向いている。使いやすいとはお世辞にも言えない。

紙か電子書籍かはメディアの違いであって、コンテンツは本の中身だと思う。もし、自分の記憶が完璧なら本棚はいらない。本を読んだ後、捨てているだろう。ただし、紙と電子書籍を比較したとき、管理が異なる。この点が意外とやっかいだと電子書籍を購入して理解した。

紙の本の場合、本棚へ収納すればよい。あるいは図書館を貸倉庫と見立てて、図書館に管理をまかせてもよい(自分の欲しい本が図書館にあるかどうかは別)。他方、電子書籍は過渡期だから統一されたフォーマットとプラットフォームがない。『考えるヒント (文春文庫)』 小林 秀雄 は専用のビューアで読まなければならない。面倒。デバイスも特定される。どうしてだ? さらに、PCやiPhoneを買い直すと、いちいち移行の手続きをしなければならない。どうしてだ? おそらく数年、ややもすれば来年には購入した書籍を捨てているだろう。

PDF(あるいはXMLなど)で配信すれば、iPhoneやPC、あるいはkindleなどで読める。PDFを配信するプラットフォーム、音楽業界のiTunes Storeを構築すればよい。だけど、日本の電子書籍は過渡期で、かつ、独自の配信形態と書式に拘泥しているみたい。なんとか自分が生きている間に、解放されたプラットフォームが構築されてほしい。

ストレージの物理的な問題を解決できれば、個人の図書館を与えてくれないだろうか。そこへ購入した電子書籍を収納して、好みのデバイスで読む。分類と検索が便利。そこまでしなくても、個人が読む書籍のデータ量を収納できる端末があればよいか(笑)