街角

2010.02.13 晴れ

午前中、雑用。確定申告の準備や領収書の整理など。95%完了しているので来週にでも提出しよう。午後からCARAVANへ。修理をお願いしていたかばんを引き取りに行く。てくてく歩く。

トタン板のお店が好き。ご主人曰く、冬は極寒、夏は蒸し風呂らしい。薪ストーブの灯があったかい。修理箇所を確認してお礼。その後、お店のソファでほっこり。ここへ来ると、ほっこりしてしまう。ご主人はミシンを踏んでいる。お互いに話しかけることもない。適度な距離感を探って近所の食べ物屋さん情報を消極的に交換したりする。CARAVANのかばんはリーズナブルな値段。否、安いと思う。だけど、それは二の次。自分のかばんを作ってもらえるって理由でお世話になっている。どんなかばんにしようかひな形と生地を選んでいる時間が嬉しい。今年の母の日のかばんも作ってもらった。すごくよい感じでとても気に入った。モノを増やさないよう削っていく、あるいは買わないようにしているけれど、CARAVANのカバンは部屋の中でたくさん並べたくなる。

お店を出たのが15:30頃。浜大津駅から大津駅界隈を2時間ほど歩く。移り変わり。小さな発見。変化。あるべき場所になくなり、なくなった場所に現れる。廃業と開店。新築。廃墟。主を失ったガラクタ。玩具。不法投棄。路地裏。植木。お店の構えをじっと眺める。古本屋にいる小学生。煌々と輝く美容院で髪を切る美容師。格子窓。格子戸。地域の不平不満を述べる。簡単だ。思いつくままに述べられる。だけど、ほんとうに見ているだろうか。自分の理想の地域を勝手に思い描いて、それが実現されていない地域を嘆いている。自分の表現の拙さ、思考の愚かさに気付く。とても充実した2時間だった。