diary

冷静

Leave a comment

2010.03.25 雨のち曇り

06:00前に起床。06:00以降は水分摂取してはいけないので最後の補給。水を飲んでから排泄を祈る。体操したりウロウロ。07:30頃出発。07:50すぎに日赤に到着。すでに4人の方が待っていた。受付は08:00から08:30まで。受付番号は6番。以降、6番と呼ばれるらしい。なんだか映画の囚人みたい。08:15頃から人間ドックが始まる。10:30前に終了。1時間ほど滞在して水を大量摂取。昼食券を受け取り、昼ご飯を頂いて帰宅。

「何時頃終わりますか?」 受付で訊ねる質問を何気なく聞いていると、一番多い質問だった。時間が気になる。ゴールが気になる。人間ドックの行程表が、A4一枚に記載されていた。検査の手順と部屋番号。行程表を見ると自分の現在位置を把握できる。行程表の作成は苦労されたと想像。来院者の視点から必要な情報をA4一枚に掲載しなければならない。かつ、検査の最中、質問されないようわかりやすく表現する。

「次はどこですか?」「どうするのですか?」なんて聞かれたら検査は滞る。まさに流れ作業だった。ベルトコンベアの上を流れる商品みたい。次々と誘導される。検査だから質問はなるべく受け付けないような空気をとにかくつくる。相談は後日郵送される検査結果を受け取ってから、専門ダイヤルへ。デザインの勉強になった。

帰宅後、F社のページ制作の続き。夕方、京都へ。書店へ立ち寄り、『あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)』 テッド・チャン『双調平家物語〈12〉治承の巻〈1〉 (中公文庫)』 橋本 治 を購入。『日経サイエンス 2010年 05月号 [雑誌]』 日本経済新聞出版社 も購入したかったけど我慢。

18:00からF社のH氏とミーティング。接方来で議論。H氏の立ち居振る舞いが変化されていくプロセスを目の当たりにしてとても興奮した。善悪正否の判断を保留して、議論できるので感謝。だから、両者は「良い悪いの話ではないですけど」が口癖のように出る。社交上の対応で必要な言葉だろう。その感覚をきちんと受け止めて、H氏へ応える緊張感。

H氏は自身の言動について冷静になったとおっしゃった。冷静について前後の文脈を伺う。文脈の範囲内で自分は理解する。そうすると、H氏が口する「冷静」の意味や意図は、以前と異なる。そうやって単語と向き合う。その単語量は絶望的だ。一つ一つの単語が紡ぐ言葉の意味を吟味する。吟味の源は希望である。いつか通じ合える希望ではない。自分と異なる観点を持つ人を理解したいという希望。欲望。自分の観点へ引き込む、思想を押しつける、行動を要求する、善悪正否を迫る、を一切しない。しないよう自分を統制する。

言葉を出力する行程で体感するもやもや。そのもやもやを抱きながら言葉を交わす。言葉を交わせば交わすほど、自分と相手の差異が浮かび上がる。はじめは大きな漠然とした差異が、言葉を一所懸命積み重ねると、微細な差異まで際立つ。

昔、「ああ、相手は自分と同じだな」と思えた時、安心した。今は違う。「ああ、相手は自分とこんなにも異なるのか」と感じたとき、理解できたと喜べる。理解できたと、二つの円が、ほんのわずかに重なり集合を形成できたような。

今日、H氏への理解がまた一つ増えたかな。それがとても嬉しかった。

It\'s only fair to share...Tweet about this on TwitterShare on TumblrPin on PinterestShare on Google+Share on Facebook

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。