放逸

2010.03.30 晴れ

久しぶりの晴れ。天気は穏やか。気温は低い。近所の桜は準備万端だぞと生命のプログラムを実行している。精密なプログラムに感嘆。近所のお宅の庭を拝見するとチューリップがもう咲いていた。15cm程度かな。自宅のチューリップより背丈は短い。

午前中、F社のページ制作の続き。商品の説明と概念の解説の違いを分けたほうがよいかな。たとえば、手作りのパンを販売するとき、ひとつの商品に掲載される内容は、特徴と原材料と価格でよいと思う。あとは、食卓を想像しやすい動的な写真。

ここで気をつけないと。特徴。概念まで踏み込んだらダメ。製法は別のページにまとめる。手作りの意味も別ページ。原材料の生産地の説明も同じ。そうやって、「今、ご覧のページは”何”であるかを、タイトルと映像とテキストから無意識に理解できる内容」を制作したい。

iPadが出荷段階。今のところ、Kindletと比較されやすい。電子書籍への期待の裏返しかも。購入した人が buzz はじめたら利用シーンを想像しやすくのかな。想像しやすくなれば購入のためらい壁は5mから3mへ。1m, 50cm…..ポチっとな。

関係各社は電子書籍やスマートフォンの市場へ力を注ぐ。仮に悲観的な立場に立つと、経営陣の頭が古い会社は、完璧に出遅れるかと。電子書籍の合同組織、昨日のスマートブックしかり(デザインは好き)。数を集めて自己満足。有名なデザイナを投入して失敗の責任逃れ。退路のバックドアをたくさん用意している。

今までの延長線上の視点から生活や製品を観察したい気持ちを抑えるって難しい。延長線上の視点のうち、残しておきたい視点を絞り込んで、あとはバッサリ削り落とす。削り落としってホントむずかしいよ。欲と不安を捨てなきゃならないし。