回想

2010.07.16 曇時々雨

Twitterでつぶやいているとおり今週は梅雨より夏の夕立みたいな天気が多かったような感じ。曇が続いて夕方ごろに雷がドーン雨がバチバチ、夜になると平静を装う。週の半ば二日ほどは夜中に強い雨が降った。

午前中、S社のページを仕上げてアップ。F社のページを改修。ルックスとデザインの勉強していると好みがはっきり分かれる。ほんとは顧客の好みに合わせなきゃならないと思うけれど、自分の好みにひっぱれるので、手綱を締める。たとえば、 Grid Based Designs | inspiration gallery は大好きで、今度のO先生のサイトもグリッドデザインを採用した。

この2週間ほどブログを書いていなかった。表のブログ は2回更新しただけ。今、表のブログをリニューアルするためにサイトを制作中なんだが、そういった事情を省いたとしてブログをどうも書きたくなかった。年に数回、ブログを書きたくなくなる時期がやってくる。頭の中では文章が組み立てられて、映像を浮かべたりできるんだけど、いざ ecto を起動させると指がピタっと止まる。ああダメだなとすぐに ecto を落としてしまう。

『MOLESKINE モレスキン スクエアードノートブック・方眼・ポケット』 MOLESKINE には気づいたことや雑誌の切り抜き、メモを残しているが、それらを読んでもさっぱり。

こういう時期は自分のブログの記事を読み返す。2週間ずっと読んでいた。よほどひどい間違いでなければ、過去の記事に手を入れない。画像を差し替えたり、追加の情報を更新する程度。当時の自分と今の自分は別人だから他人が書いているような感覚で読む。にもかかわらず、異論はあれど、同じ内容を何度も書いている。思考は進化していない。「思考は進化していない」という成句を数年前から書き続けている。すでに思考停止が数年続いているわけだ。

19:00からのM先生のミーティングへ出発する1時間前、雷と雨がいっしょに騒ぎ出してひどく暴れる。列車が遅れないか心配だったのでサイトをチェック。定刻の列車へ乗ると大阪-京都間が15分ほど遅れた。

いつもは1時間前に到着して本屋へ行くが、今日は40分前に到着。それでも本屋へ。先週は、 『デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳』, 『運は数学にまかせなさい――確率・統計に学ぶ処世術』 ジェフリー S.ローゼンタール を購入して、今日は 『アサッテの人』 諏訪 哲史, 『わたくし率 イン 歯ー、または世界』 川上 未映子, 『〈私〉の存在の比類なさ』 永井 均 を購入。「運は数学にまかせない」は宝くじやトランプゲームなどよくある話の他に日常の「確率」をとてもわかりやすく書いてあっておもしろかった。

ミーティングに出席したらM先生のお母様からシュークリームを頂戴する。私宛とのご指名を賜る。照れを隠して内心ガッツポーズ。嬉しかった。大好きなRAPINのすみれシュークリーム。ここのシュークリームはものすごく美味しい。はしたないと恥ずかしながらもさっそくパクついた。カスタードクリームがたっぷりで濃度も高いと思うけれど甘さがほどよく後味がさっぱり。シュークリームのシューはキャベツという意味らしく、「クリーム入りのキャベツ」が語源らしい。

ミーティングは20:15すぎに終了。梅田駅の構内で寄り道してから帰宅。祇園祭の宵宮だったので0:00前の京都駅は大勢だろうと想定していたらそれほどではなかった。

人混みの中にいるとき、孤立を感じるか孤独を抱きしめるかの別れ道に立つ。その時の感性が前者を選んだら身体へダメージを与える。ダメージは時に極めて大きく、回復するには多くの時間を費やす。時間だけで回復すれば幸運かもしれない。

感性が後者を選んだらその先は不安が待っている。不安との適度な距離を維持できれば自在へ近づける。もし、不安との距離感を測り間違えたら我が儘が身体を蝕む。

願わくば前者より後者を選ぶ感性を磨きたい。後者の問題は孤独と我が儘のバランスである。バランスを常に観察する自己フィードバック機能を向上させなければならない。パブリックへのコミットメントを厭わないスタイル。

孤独であり他者へオープンであり続ける。自己批判のシステムを構築して他者への礼節を安定させる。それが課題だ。