diary

定型

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2010.09.09

茂木先生がツイートしていらっしゃる新卒一括採用TLを追っかける。中には中途採用で苦労した方々がRTされる。TLに表示された面接の情景を思い浮かべる。何のために採用試験しているのか。片側からの主観的意見と差し引いても不思議な面接が多い。自分もいずれかような面接を受けるかもしれないと想定しながら問答を思い浮かべる。

朝から前日にF先生とやりとりした内容を Keynote でまとめる。久しぶりにスライドを使ったプレゼン仕様のファイルを制作した。膨大な会話をもう一度頭の中で再生しながら自分がひろったキーワードをテキストエディタに思いつくままに書き出す。約4時間ほどで100個近く書き出した。

今度はそれらをひたすら削っていく。ほんとうに言いたいことは? ほんとうに向き合う課題は? ほんとうに表現しなければならない単語は? 選んだキーワードをつなげて物語を描けたら行動へつなげなければならない。行動と直結する言葉か? そんなことを自問自答しながら100個から削り落としていく。

先日、本屋の平積みで 『伝える力』 池上 彰 を見た。100万部突破と帯に書いてあった。「伝わらない」と思っている人が多いから読まれるのか。「伝わらないという前提で伝えよう」と思うのか「伝わるという前提で伝わらない」と思うのか。本の中身を知らない。目次を確認していない。題名から手に取る「動き」を想像する。

一方で「伝わる」という言葉はもう使えない。「伝える力」って単語が100万部も売れたらもうテクニカルタームかと。「伝わる」という言葉が「定型」になった。そんな感じがする。内田樹先生が使う”ストックフレーズ”のカテゴリーへ分類した。ストックフレーズの水脈が定型をつくる。定型的な言葉遣いと先生は云う。

15年前、社長と経営コンサルタントの会話を横で聞いてた時、「対人感受性の問題ですね」と指摘したコンサルタントに社長が膝を打っていた。

数年前なら「コミュニケーションの問題ですね」と指摘したかも。以前お会いした女性から「いつも図形にして話されるのですか?」と聞かれたので「いつもではありません」と答えた。彼女は「できる人は図で描くっていう本がありましたよね」としゃべったので「あるんでしょうね」と言った途端、少しびっくりした様子だった。何にびっくりしたのかわからないし何を聞きたいのかわからなかった。よって自分のコミュニケーション能力は致命的な欠陥があるみたいだ。

「こうすればああなる」(養老孟司先生から拝借したストックフレーズ)と書かれた書籍が増えてネットで検索できるから「どうすればよいですか?」と聞く人がいて「こうすればよいですよ」と答える人がいる、と定型が上の文章を書いている。

定型を禁止されたら自分を表現できない。沈黙。沈黙は時間と相性がよい。24時間のなかで「定型」が通用しない時間なんてわずか。そのわずかな時間をやりすごせばあとは定型で動ける。

定型が通用しない相手はヘンだ。自分がヘンじゃなくて相手がヘン(これもストックフレーズの定型文)。すべてはヘンな相手がおかしい。あなたに会って自分が何を考えていたのかはじめて気づいた、と、自分の考えを気づいてくれないあなたはおかしい、とがあって、「わからない」ものへ対峙した時、歓待か虐待か、と二つに一つの選択肢は定型。

すべての文章を典型的定型思考で書くのも思ったより疲れる。

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