diary

17年

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2010.10.06 晴れ

ここ数日の早朝と夕方の空気がとても好き。子供の頃から好き。質感を言い表せない。冬の早朝と違う澄んだ空気の中に樹の香りが鼻腔を刺激する。このにおいが枚岡祭の訪れを知らせてくれる。そわそわ。頭がカレンダーを見て認識するよりにおいからの実感。習慣化された年に一度の身体感覚。特に早朝は排気ガスや香水、煙草の煙やゴミなどの人工的なにおいが少ないような気がして、遠く遠く離れた木々の香りが運ばれてきているような錯覚。とてもよい気分。

F社のページ制作とF先生のDBの設計。畑違いの業務で頭を有効に使う。来週のF先生のミーティングに備えて院内の業務フローチャートを制作したい。あとフレームワークも。フレームワークはドクターミーティングで使いたい。

iPadとMac OS X Server のiCalサーバーを使って汎用的な予約システムを構築できないかとも思う。仕組みは頭の中で設計できているが、問題はiCalサーバーへ自分がやりたい機能を実装できるかどうか。

先日の法要で父親から響17年をもらった。とても嬉しくてボトルを何度も箱から出し入れした。箱から出してさわって色を眺めて箱にしまい、また数分後に箱から取り出して24面カットを見つめてニンマリ。

1杯目はストレートで飲んだ。ボトルキャップを開けた途端、甘い香りと樽の香り。空気の粒子と混ざるのかしらと疑問が浮かぶ。香りと空気の粒子の関係を調べてみようと思いながら香りを鼻へ送り込む。初めてのジャパニーズウィスキーのブレンデッド。1日1杯、シングルできちんと酔っぱらえるから燃費効率が高い身体だ。

次の日はトワイスアップ。ストレートと違う表情が現れた。トワイスアップのほうが好み。響17年はトワイスアップで飲もう。ゆっくり飲み終えた後、驚きが待っていた。グラスに残った香り。最初の香りと違う。変化した。甘さが際立ち濃厚な感じ。間違った解釈かもしれない。僕はそう感じだ。飲み始めの香りと飲み終えた香り、二つの顔。

自分で買って飲む安酒のシングルモルトはグラスに香りをつけなかった思う。

O先生にバーへ連れて行っていただたいた時、マスターから教わった”香り”ってこれだったんだ。その時は白州12年を飲んだ。最初のスモーキーな香りは飲み終えると甘い香りに変わりますよと教えてくださった。なのに甘さが残っていなかった。自分の飲み方がお粗末だった。氷が溶けすぎてしまったんだ。「どのグラスで飲みますか?」とマスター尋ねられた意味も少し理解できた。

17年。運がよければブレンダーはご自身がヴァッティングやブレンディングしたウィスキーと何回出会えるのか考えながら飲んだ。1回? 2回? 30年になると、ひょっとして再び出会えないかもしれない。2005年にイチローズ・モルトを初ボトリングした肥土伊知郎さんはあくまで30年ものを世にだすのが目標と何かでおっしゃっていた。

30年。

自分の鼻と舌の鍛錬と日常が粛々と積み重ねられるウェアハウスから生まれるボトルは一回性。

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