案出

2010.10.12 晴れのち曇

蜂群崩壊症候群の原因が解明されそうだとNYTimesが報じていた(Honeybee Killer Found by Army and Entomologists – NYTimes.com)。米国陸軍の研究機関とモンタナ大学の昆虫学者の共同研究という点が興味深い。同様のパートナーシップは日本でもあるかな? 原因は特定のウィルスと真菌(黴)の組み合わとの由。どちらか片方だけなら持ちこたえるコロニーもあるが、両方の病原体に感染?するとコロニーの崩壊は免れないみたい。ただ専門的記述なので因果関係か相関関係なのかまで読解できなかった。詳しい方々の解説を待ちたい。コッホの原則もクリアされているのかもあわせて読みたい。

O先生のイラスト制作。下書きをスキャニングしてイラストを描く。根尖1/3の拡大洗浄充填の図。Coronal 1/3, Middle 1/3, Apical 1/3のDVDや論文の説明を受けて「古くて新しいゴール」のコンセプトを皮膚感覚で納得した。あくまで皮膚感覚。だから理解まで至っていない。素人が知ったかするつもりはなくイラストを描く予備知識程度。

ソニーが米国でGoogle TV対応の液晶テレビを発表した。24〜46inchで予想価格は599〜1399ドル。安価、ルックスはシンプル。Google TVは「テレビとWebのエクスペリエンスをシームレスに融合する」ために開発された。ユーザーはテレビかWebかを意識せずに一元的に楽しめる。長らく言われ続けてきたテレビとWebの融合をほんとうに実現するためにGoogleはGoogle TVを開発した。

Google TVは画面上のツールバーの検索窓にキーワードを入力すると、放送中のテレビ番組や、今後放送予定の番組、録画した番組、WebサイトやWeb上の動画などを横断検索できる。ケーブルテレビ, 衛星放送、地上波放送、インターネットに関係ない。利用可能な全ビデオコンテンツを単一画面上に統合し、Google.comでのウェブ検索と同様に簡単に検索できるみたいだ。

ソニーが発表したGoogle TV対応の液晶テレビ「NSX-GT1」シリーズと「NSZ-GT1」には、キーボード付きの特殊なリモコンが付属しており、ユーザーのAVシステムにある他の機器を制御することや、内蔵の「Chrome」ブラウザでウェブ全体を閲覧できる。ピクチャーインピクチャー機能を使いWebブラウジングしながらテレビを視聴できる。

先月、米大手レンタルビデオチェーンのブロックバスターが米連邦破産法第11条の適用を申請した。インターネット経由の新しいレンタル手法が普及しているなかでの経営悪化だった。ルールが変わっていた。コンテンツをパッケージするDVDやビデオなどはレンタルされなくなり、”コンテンツ”そのものがインターネット経由でレンタルされる。物理的と空間的な移動が伴わない。

「私はDVDのパッケージが好きだ。DVDが棚に並んでいるのを見るとうっとりする」や「ビデオの背表紙を見ているとまだ鑑賞していないビデオがたくさんあって嬉しい」とか言う人はいるだろうけど、そんな人たちのニーズは満たされてなくなってきた。

日本のレンタルはネットで借りて自宅に届きポストへ返却だ。メディアは複雑な権利関係が入り乱れている。『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』 ミケーレ・ボルドリン, デイヴィッド・K・レヴァイン は日本で絶妙なスルーパスになるかもしれない。合従連衡で米国の電子書籍市場に対抗すると意気込む超大企業支配下連合体は既存の枠組を超えて案出できない面々を揃えた感じがしてブリリアントな流通体制を維持している。

Google TV対応液晶テレビが日本で販売されても僕は買えない。リビングにある薄くないテレビはコンセントが抜かれて久しい。置物になった。今のテレビの内容と流通、メディアのパッケージに拘泥した状態だと薄くない置物が20cmか30cm薄くなるだけだ。Wii+液晶ディスプレイで充分な状態は新機軸からとても遠い。